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二人の輪郭を描き始めて⑥~マルタ編~

 今回からマルタ編。前回記載しましたが、イタリアは奥様の希望で、マルタは僕の希望で訪れた国です。マルタは地中海に浮かぶ小さな国で、元々英国領でもあったことから公用語がマルタ語に加えて英語ということもあり、個人的に10年位前から一度行きたかった国でした。比較的治安も良く、気候も良くリゾート地としても有名で、日本人の語学留学先としても結構人気があるらしいです。と言っても、日本人と出会いませんでしたが。その一方で、イタリアからも近いのでイタリアの文化もなんとなく感じる場所でした。

マルタ航空でローマからマルタへ。

 ローマでの短い滞在を終え、マルタ航空でローマからマルタへ。フライト時間は1時間弱なので、アッと言う間、と言うかアッと言う間もなく到着。先程イタリアにも近いので似たような、とは言いつつもやはり国が違います。空港から首都バレッタまではタクシーで移動。空港内で簡単にタクシーを手配してくれるので手続きもスムーズ。車窓を流れる風景が随分イタリアとは違う事を実感し、先程の違う国、という表現になりました。イタリア以上に乾燥しているようで、町も石造り感が強まり、樹木もより乾燥地域に見られるような種類に変わります。そして、海風が強い為か、全体的に砂埃感も。タクシーの兄ちゃんが陽気で、ノリノリの音楽を流してくれるので僕のマルタ気分もアクセル全開。「これ、めっちゃええ曲やん。好っきやわ~」と言うと、兄ちゃんはボリュームアップ。好きですわ、こういうノリ(笑)

ヴァレッタのアッパー・バラッカ・ガーデンからの街並み。

 リゾート地という事もあって、町中もレストランや土産物店も多く、ブラついているだけでも十分楽しい首都ヴァレッタ。特に、アッパー・バラッカ・ガーデンからの景色は何度見ても素敵で、見ごたえ十分です。僕以上に奥様が大変気に入ってくれました。ガーデンというだけあって花も咲く公園の先に、下のような風景が広がっています。

アッパー・バラッカ・ガーデンからの眺め。

 治安が良いこともあるのでしょう、豪華クルーズ船も停泊する場所のようで、夜遅くでも子供連れの家族や老夫婦が町中でゆったりと過ごしており、よりリゾート感も醸し出されています。新婚旅行で訪れても、年齢を重ねて訪れても楽しいかもしれません。
 さて、リゾート地ではありますが、文化的にも興味をそそられるものがたくさんあります。マルタはマルタ島、ゴゾ島、コミノ島から構成されますが、コミノ島では透明度の高い透き通った海や、マルタ島でも巨石神殿のイムディーナ、十字軍にまつわる教会等もあり、見ごたえ十分。僕らは滞在時間が限られたこともあり、ゴゾとコミノは行けませんでしたし、イムディーナも行けませんでしたが、訪れた場所を幾つか案内します。
 まずは聖ヨハネ大聖堂。ここは絵画好きならカラバッジョは外せません。大聖堂の装飾に息を吞みながら、名作に浸れる素晴らしい場所。

聖ヨハネ大聖堂。宗教に興味が無くたって、見る価値大ですよ!
カラバッジョの大作、洗礼者聖ヨハネの斬首。圧巻!

 ミラノでの「最後の晩餐」と今回の上のカラバッジョは、僕の絵画鑑賞ハイライトでした。歴史的な意味や知識、情報が無くたって、見る者を惹きつけるのが名作です。今にも動き出しそうな躍動する筋肉の質感を是非、見て欲しい。
 次に騎士団長の宮殿。ここでは十字軍の甲冑等も間近に見ることが出来ます。個人的にはプレステのFINAL FANTASY TACTICSをプレイしたくなってました(笑)宮殿そのものも見ごたえありますし、中庭の雰囲気も素敵でした。

FFTっぽくないですか??
中庭。心にも涼しい風がそっと・・・。

 町中はマルタ独特の住宅が美しく、特に出窓が特徴的です。坂が多いこともあって、歩きやすい靴で行くことを忘れずに。色使いが綺麗なところはインスタ映えします…笑 それから、イギリス領だったこともあって車は右ハンドルの左車線。だからなのでしょうか、日本車も結構多い。町中は狭い為、小型の車が多かった印象です。

出窓と坂と、その先に海。と、無限縦列駐車…笑
夜でもメインストリートは人で賑わい、治安は良しです。
こんな写真見ると、行きたくなる人増えそうかなぁ?

 どうでしょうか。今回はマルタを知らない人も多いと思い、意図的に写真多めの文章少な目で構成してみました。次回はマルタの食事編、として綴ってみたいと思います。

半日トリップでマルサシュロックと言う街へ。カラフルな漁船が有名です。

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