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保育士/やめたいで検索をしたことがある

みなさんこんにちは

先日Instagramの検索で「保育士」と入れたら4番目に #保育士やめたい  というハッシュタグが出てきました。私も保育士現役時代GoogleやYahooで 保育士 辞めたい で検索していたことを思い出しました

子どもと遊んでるだけだからいいじゃん!なんて考え方は少なくなってきて保育士の待遇改善で注目されてどれだけ大変な仕事なのか知ってくれている人が増えました。
でもフィンランドやオランダ、デンマークの保育園を見て、日本の保育士の忙しさはやっぱり異常です。人間のできる限界を超えていました

30人の子どもを一切トラブルなく預かり、さらに生活に必要なことやルールを教えて一人一人に寄り添い個性を生かし、保護者の不安にも寄り添う。季節感を感じられるイベントや日頃の成果を発表するイベントを定期的に開催しつつ、他のクラスとのバランスをとることを忘れてはいけない。ただし子どもは自分から死にに行くので命を守りつつ毎日それをやれ!

まぁ、無理ですよね。

やることがたくさんありすぎて
子どもと一緒に過ごすこの仕事を望んだのは自分なのに
子どもと遊んでいる暇があったら一つでも記録を終わらせて家に持って帰る分を減らしたいと思ってしまったり
子どもが話をしているのに、この後誕生日会の準備して、月案書いて、あ!身体測定があるんだ…とか考え事をしていて話聞いてる?と子どもに聞かれるようになり、だんだん子どもから話しかけられることが少なくなり

私子どもに嫌われてるかもと思うようになり

あ、私 保育士向いてないや
こんな人が担任で子どもがかわいそう

保育士 やめたい

で、検索をする

そんな事を繰り返していました

結局年度途中でやめる勇気もなく後10ヶ月、後9ヶ月…とカウントして3月末でやめる日まで数え

他の先生にどう思われるか
保護者にどう思われるか

そんなことを気にして気にして気にしすぎて結局、年度途中でリタイアしたこともあります

あ〜後ろから車がぶつかってきたらいいのに、そうしたら休めるのに
なんて考えながら通勤していました

保育の仕事は正解がないのに
暗黙の了解が多い
「普通さあ」という言葉が怖かった

私が苦手だった先生、保護者、大人とのコミュニケーションが得意な先生をみて自分と比べてできないことに落ち込んだり
どんどん仕事を終わらせていく要領のいい先生をみて落ち込んだり
なにか変わりたいと新しい保育の方法を学んで挑戦して保護者にクレーム言われたり…自分なんていいところは一つもないと思ってました
自分のことが嫌いだと思っていたから他人のいいところも見つけられなかったし、私がこんなに気を遣っているのになんでこの人は気づかないんだ!と勝手に怒ってたし、逆に相手が気遣ってくれていても気付かずにいたり…
とにかく毎日余裕がなくて楽しくなくて常に落ち込むかイライラしてました

今振り返ってみても私はとても嫌な先生でした

やることがずっとある。どれだけやっても次から次へとやることがあるって全力疾走で走っているのにゴールが見えない。あとあの角を曲がればゴールが見えるはず!と思って最後の体力を振り絞って走った先はまた永遠に一本道だったような絶望…
でもやめたところで他にやりたいこともないし、結局文句を言いながらも続けていて絶対なりたくないと思っていた常に機嫌の悪い先生になっていた

もし今、昔の自分に会ったら言いたいのは

自分は自分
他の人と比べても違って当たり前
自分の苦手な事を無理にやろうとしないで得意な事をやればいい
みんなに好かれるのは無理
本当にそれは必要な仕事なのか考える

って事です

そう気づけたのはフィンランドに行ったからという訳ではなく
フィンランドではとにかく自分の時間がたくさんあったので

自分のことを考える時間がそのことに気づかせてくれました

今まで自分についてじっくり考える時間がなく日々が忙しくすぎていたので「自分が何をしたいのか」嫌なこと、やりたくないことはたくさん出てくるのに「したいこと」が全く出てきませんでした

自分で何かを決断することも常に上司や周りの反応で決めていたので難しかったし、好きなものを聞かれてもわからない

でも日頃から何かを選ぶ時「自分の好きな方」を意識するようになりました

例えば飲み物でも「何飲む?」と聞かれても今までなら「同じもので」と用意する人が楽な方を選択していたけど素直に「何がある?」と聞いてから自分の飲みたいものを選ぶようにしたり、「食べる?」と聞かれたら食べないと失礼、他の人が食べてるから食べなきゃと思っていたのを「今お腹いっぱいだからいらない」と自分がいるかいらないかで考えるようになったり…

そしてそれが言えるようになると、だんだんそれを言って嫌な顔をする人と付き合わなくなったのでいちいち相手の反応を伺うことなく安心して人付き合いができるようになりました

これはなんでやらなきゃいけないのか
今までは怖くて聞けなかったことも言えるようになってみると
意外と惰性でやってたことだったり、私がやらなくても他の人ができることがわかったりしてタスクが減ったことで余裕ができました
そして自分で「これやって」と頼めるようになって自分がやらないと!と勝手に自分が思い込んでいただけだと気づきました

自分の苦手なことは伝えることで断ったり避けることができるようになり逆に得意なことはどんどん引き受けました
それをみんな平等にやらないとわがままだと言う人とは考え方が違うから分かり合えないので距離を置きネガティブな人といることが少なくなると、どんどん素敵な人との出会いが増えてきて「最近出会う人出会う人いい人ばっかりだな〜」なんて思っています
人付き合いが苦手だったのは実はただ単に自分が苦手な人と付き合ってただけなのかもしれない
あんなに人の目が気になって嫌われることが怖かったのに、嫌われてもいいや、嫌われたらその人といる時間を他の人との時間にあてればいいと思うようになりました

そして自分をよく見せようと思わなくなって、自分は自分だと思い無理しないことで余計なことを考えなくなる。今まで頭を占めていた人間関係の悩みがなくなったら頭にスキマができてそのスキマにやりたいことが出てくるようになりました
そのうちの一つがこのワークショップomenaです


仕事をしているとどうしても、今言ったみたいな自分の心地いい人とだけ付き合うことはできないし、気を遣わなければいけないこともたくさんある

だから職場ともプライベートの友達とも違う第3の場所として
発言する前に頭の中で考えて「これ言って大丈夫かな」と考えなくていい
言った後も「あー嫌な言い方しちゃったかな、気を悪くしてたら謝らなきゃ」とぐるぐる考えて胃が痛くなることがない
何もできない、自分には何もないそんな風に思っている人も
そのままそこにいていい、安心してそこにいられる場所を作りたいと思っています

もちろんフィンランドの情報も発信していきます!
でもomenaのワークショップはフィンランドの情報を知るだけの研修会ではない明日自分の現場で学んだことを実践できる。それを一緒に参加した人と共有しあえる。お互いに頑張っていることを励ましあえる温かいワークショップを目指しています


今日はここでワークショップ情報をお知らせするとその宣伝のための記事みたいになってしまうので書きませんが、もし興味がある方はHPやFacebookページに遊びにきてください

仕事のことを話したいけど同じ職場の人だと逆に話しにくいことがあったりするし大人になってから友達を作ろうとしてもすごく難しい…仲良くなったと思ったら何か商品を売られそうになったりして傷ついたこともあります。

私が保育士をしていてつらかったときに欲しかった場所がomenaなので
保育士 辞めたい で検索している人の心が少しでも軽くなるようなお手伝いをしていきたいです


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