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賛美歌「アメージング・グレース」が健康維持に効果有り!?〜米国研究チームの発表より

 このほど、米国研究チームの発表によると、賛美歌「アメージング・グレース」を歌うことで、心臓の血流が良くなるかも!?という報告がなされた。

「アメイジング・グレイス」歌うと心臓の血管機能が改善される? 可能性示す研究結果
賛美歌「アメイジング・グレイス」を歌うことは、心臓の血管機能の改善に良い影響を与えるかもしれない――。そんな研究結果が、最近発表された。英キリスト教メディア「プレミア・クリスチャン・ニュース」(英語)によると、研究は、米ウィスコンシン医科大学の研究者らによるもの。歌うことが、冠動脈性心疾患のある高齢者の心臓の血管機能に対して、どのような効果をもたらすかを調査した。その中で、歌う曲によって効果に違いがあり、賛美歌として広く愛唱されている「アメイジング・グレイス」が、最も効果が高い結果になったという。(CHRISTIAN TODAY 2024年9月13日)

 日本でも、多くのアーティストによってカバーされていたり、映画やドラマ、アニメなどの楽曲にも使用されたりしている他、学校の教科書にも載るくらい有名な本楽曲。しかし、米国ではそれ以上に特別な賛美歌として親しまれており、教会や葬儀、公的な記念行事などでも歌われる。
 歌は、1779年にジョン・ニュートンという元奴隷貿易商人が自らの心の変化と救済をテーマに詞を書き下ろしたと言われている。この時期は、米国の独立宣言からはじまる国家形成の時期と重なっており、歌の中に表現される希望と救いのメッセージは、米国の精神的アイデンティティを象徴するものとして受け入れられたとされる。また、奴隷制度の廃止運動や市民権運動の際にも、多くの米国人の心を動かす強いメッセージとして機能し続け、米国の歴史に寄り添い続けた国民的な愛唱歌として多くの人々から親しまれている。

「Amazing Grace」を直訳すると「神の驚くべき恵み」であるが、まさか神の恵みは国民の健康にまで及ぶなんて驚きである。研究はまだまだ探求段階だと言うが、新しい音楽療法の1つとして、今後の展開がとても楽しみである。

(text しづかまさのり)

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