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ムスリム的 運転免許証の更新!

先日、誕生日が近くなり免許証更新の手紙が届いた。18歳で自動車教習所に通い、数ヶ月をかけて運転免許を取得はしたものの20年以上も電車での移動ばかりで完全なる「ペーパードライバー」として過ごす日々が続いている。もはや身分証明書としての使用用途しかなくなった運転免許証ではあるものの失効するわけにもいかないので渋々ながら更新に行ってきた。免許を取得してから現在まで「無事故・無違反」のゴールド免許保持者なので更新は実に5年分ぶりだった。

免許センターに着き更新の手続きを進め、証明写真を撮影する部屋に入ると壁に貼られている1枚のポスターが目に止まった。

そのポスターはムスリム女性はヒジャーブを着用しての写真撮影が認められるというものだった。

これまで免許証の証明写真については道路交通法施行規則で「無帽、正面、上三分身(おおむね胸から上)、無背景で申請前6カ月以内に撮影したもの」という規定があり、帽子はもとよりヒジャーブの着用は認められていなかった。この状況を変えたのはがん患者の団体だ。がん治療などで脱毛した人々が医療用の帽子や医療用ウィッグの着用を認めるよう求めたのだ。これを受け警察庁は2018年に改正案をまとめ、2019年から施行されるようになった。


改正後は「顔の輪郭が分かる範囲で頭部を布で覆うなどする医療用帽子」について使用を認め、「写真について相談を受けた場合や医療上の理由を確認する場合にはプライバシーに十分配慮し、相談室で話を聴くなど必要な措置を取ること」と細かく規定がされている。「宗教」という文言はないものの上記の解釈により事実上ヒジャーブでの写真撮影が許可されることになったのだ。

どころで、ここまで読み進めてくれた一部の読者のなかには「たしかサウジアラビアでは女性が車の運転をするのは違法じゃなかったっけ?」「イスラム的に女性が車の運転をするの大丈夫なんだっけ?」という疑問を持った人がいるだろう。


たしかに数年前までサウジアラビアでは女性が車を運転することがで禁止されており、運転をした女性が逮捕される状況だった。現在は解禁されたものの「女性の運転」については様々な意見が出ているのが現状た。

「イスラムにおける女性の運転」

このテーマにについては次回のコラムで扱っていきたいと思う。

Text by Nasser

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