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折りたたみ自転車 BD-1(Birdy)で気持ちよく走る。 < STI編 >


BD-1 STI化で換装したパーツ類

  デュアルコントロールレバー ST-5600 / SHIMANO
  mini-V RX3 / TEKTRO (
フロント、リア共にリア用)
  TravelAgent ディスクブレーキ用
(フロント)
  TravelAgent
(リア)

※「STI」とは、「Shimano Total Integration」の略で、正しくは「デュアルコントロールレバー」。ハンドルから手を放さずにブレーキと変速操作が出来るシステムをシマノが開発。STIというのは、そのシマノのブレーキ・変速システムを指します。
本記事内では、デュアルコントロールレバーをSTIと呼びます。
※ シマノでは、STIでのVブレーキ使用は禁止されています。

< トラベルエージェント (TravelAgent) >
アーム比を変えることにより、一般のブレーキレバーで操作できるようにする部品の商品名。 アウターの途中に付けるインライン形もある。2個の直径(約16mm及び約32mm)の異なる同芯のプーリを組み合わせて、ブレーキロープ(ケーブル)の引き距離を変える構造となっている。 引き距離が変わると、ブレーキロープの動き距離とブレーキレバーの動き距離の比も変わる。 主にドロップハンドルに使われるSTIなどのアーム比を変えてVブレーキに使えるようにする。STIで機械式のディスクブレーキを作動させることもできる。 カンチブレーキなどではロープの引き距離は12~16mmであるのに対し、Vブレーキは少なくとも25mmのブレーキロープの引き距離が必要。 トラベルエージェント(移動距離変換器の意味)はブレーキロープの移動・行程(トラベル)を倍にする。前後輪のそれぞれのVブレーキに付ける場合は2個必要となる。

自転車探検! HPより

ドライブトレインの Speed Drive + 105(クロスレシオ)化。
そしてH型のハンドルバー投入で更に気持ちよく走れるようになりました。

となると、変速操作にストレスがでてきます。
シフターは、ハンドルバーのフラット部、変速操作はハンドルの握り替えを余儀なくされます。
気持ちよく走るためには、ハンドルバーから手を放さずにブレーキと変速操作が出来るシステムを導入するほかありません。
ハンドルバーを見下ろすと、「デュアルコントロールレバー STI」がインストールできるように弧を描いています。「もっと気持ちよく走ろう!」と訴えているようです。


BD-1 STI化の課題

一番のネックは「Vブレーキ」です。
STI + Vブレーキの組合せでは、ブレーキが効かないです。
STIのブレーキレバーとVブレーキレバーの引き量が異なることが理由です。

BD-1購入時、VブレーキをDEOREに変更しています。DEOREはロングVなのでSTI化すると、間違いなく引き量が足りません。mini-VにすることでSTIを投入できそうでしたが、やっぱり引き量が気になりました。お世話になっている自転車屋さんのメカニックに相談すると、「トラベルエージェントカタツムリ挿入れてみたら?」とのこと。

STI化のブレーキ周りの最終構成を、
Vブレーキは、アームの短いタイプの nimi-V 、更に、カタツムリを挿入れて、ブレーキワイヤーの巻き取り量を調整する方法としました。

左:フロント側      右:リア側

カタツムリもフロントにはディスクブレーキ用を採用し、結束バンドで固定。リア用は通常のものを採用しました。


自分で換装をやってみた。

トラベルエージェントカタツムリのインストール

僕のBD-1はBlackなので、シルバーの「カタツムリ」を、blackのスプレーでペイントしました。自身初のペイントです。

ブレーキワイヤーが最初上手く巻けなくて苦戦しましたが、なんとかセッティングできました。

STI 左レバーのフロントシフターケーブル引き出し部の処理

チェーンリング(フロント変速)は、Speed Driveをインストールしているため外装の変速機を持たないことから、STIの左レバーから出るケーブルが不要です。なので、フロントのシフターケーブルがでる部分が穴開き状態となってしまうので、ホームセンターで購入した絶縁キャップで穴埋め処理をしました。

STI 左レバー

ブレーキ調整

まずは、ホイールの振れ取りです。自分でできないので、ショップでやってもらいました。
やはり、「リムとブレーキシューのクリアランスの調整」がとても難しかったです。若干、ブレーキシューがリムに擦っているかも知れません。

ホイールを脱着する際に、Vブレーキ開放が使えない(タイヤがブレーキシューに当たる)ので、必ずタイヤのエアを抜いて脱着する必要があります。


STI化してみての所感。

兎に角、変速操作が気持ちいいです。楽しいです。
デメリットも多いですが思い切ってやってよかったです。

ブレーキを掛けた感触は、にゅる~っと効く感じです。
ブレーキレバーを引き切ることなく、タイヤロックまでいきます。
元来のVブレーキの感触を求めるようであれば、おススメしません。


< 僕が思うデメリット:参考まで >
・初期投資が高くなる。(STI + mini-Vブレーキカタツムリ
・車体の重量増。(停車時にハンドルがグイっと曲がる。
・ホイール脱着時のエア抜き。(ドライブトレインメンテ時に面倒。)
・ブレーキとリムのクリアランス調整が難しい。
・見た目がダサくなる。


< 追伸>

古い手帳を整理していたら、こんなメモを見つけました。
「STIでひけるmini-Vブレーキ CX-9/TRP」

CX-9 / TRP

調べてみました。予算に余裕があればこちらがいい(ブレーキレバーとブレーキの間に何も入らない方がいいと考える。)かも知れません。

ST-5700との組み合わせで普通に使えています。作りの精度が高く、取り付け・調整ともにとても楽でした。
ミニVブレーキをSTIで使用する時のような、リムとシューの隙間がシビアでタイヤ交換時に空気を抜かないとタイヤを外せない、といったこともありません。
ブレーキの効きも良いです。ただ、Vブレーキの強力なガツンと来る感じではなくマイルドな印象です。

Amazon カスタマーレビュー より

BD-1のドロップ化の為に購入しました。
テクトロのミニVも試しましたが、調整がシビアな上にタッチが頗る悪く利きも最悪でしたがこちらは、さすがシクロ用Vだけあってタッチも調整も非常に簡単です。
さらに、ロード用のシューが使える為、後からCX-70やカプレオ等のシューを買わずにすみます。
使用しているSTIは、ST-5700です。Vブレーキとしては高価ですが、安全の為STI化する際は安価なミニVより後悔しない買い物だと思います。

Amazon カスタマーレビュー より



最後まで、お読みいただきありがとうございました。


< シリーズ:折りたたみ自転車 BD-1(Birdy)で気持ちよく走る。 >


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