【コメ兵ホールディングス】内製化では見えない視点やアイディアを活かして、お客様満足度が急上昇!
今回は、2023年4月から販売/在庫管理システム「OMRIS」のシステム開発支援をさせて頂いている、株式会社コメ兵ホールディングスにインタビュー致しました。
株式会社コメ兵ホールディングス(https://komehyohds.com/)
🟥経営企画部 IT事業開発G シニアマネージャー 鈴木 修康さん (写真中央)
🟦経営企画部 IT事業開発G 山本 真也さん(写真左)
インタビュアー
ワークスアイディ株式会社 徳永伊奈美 (写真右)
ワークスアイディ株式会社 奥西佑太
—―お二人はどういった役割をされていますか?
🟥鈴木さん
OMRISの開発や導入のフロント業務、推進がメインです。
元々開発もしていましたが、今は開発からは引いており、ビジネスサイドも考えていくような役割です。
🟦山本さん
OMRISの開発や運用に携わりつつ、開発会社さんへのディレクションも行っています。
—―「OMRIS」の開発はいつからですか?
🟥鈴木さん
OMRISは、私がセルビーに入社した8年前に0から開発した愛着のあるシステムです。
セルビーはリユースジュエリーを扱う会社で、その繋がりでジュエリー関連企業様がOMRISを使ってくれていることが多いです。今後はコメ兵グループ関連会社とどういったシナジーをうみだせるか、また、それをどう活用していくかというフェーズになっています。
ユーザーのニーズに素早く応えるために
—―これまでOMRISについてどんな課題をお持ちでしたか?
🟥鈴木さん
2022年に株式会社セルビーはコメ兵ホールディングスグループに加わり、現在ではサービス提供や開発などの各種取り組みのスピードが加速し、開発規模も大幅に拡大しています。
ユーザーの要望やニーズをヒアリングするため「現地・現場」へ足を運び、開発も推進するとなるとどうしても手が回らず、機能開発やリリースのスピードが遅れていく…ということが最大の課題となっていました。
—―内製化だけではなくワークスアイディ(以下、WID)に依頼された経緯をお教えください。
🟥鈴木さん
社員を新たに採用して、対応力を上げる案もありましたが、面接や採用期間、教育などの懸念点がありました。
そういったことを考慮し、開発スピードを上げるには外部で開発実績のある会社様へお願いした方がよいのでは、という結果になりました。
—―課題に対してのWIDの提案で、良いと思ったところは何ですか。
🟥鈴木さん
目的であった開発スピードの向上については、特に効果を感じています。
目的や意図をくみ取って開発をリード、提案してくれる点は非常に助かっています。
また、スピード重視の開発の場合、テストケースに抜け漏れが生じる可能性があるのですが、既存機能のブラッシュアップや機能追加・改修を行いながら既存バグを発見し、タスクの範囲内で巻き取って進めてくれていることは期待以上と感じています。
—―現段階では、初回リリースが済んだところですよね。
🟥鈴木さん
はい。現在対応中の開発タスクは今後リリースになりますので、これからはユーザーからのフィードバッグを収集して、OMRISを継続的に改善し、成長させたいと思っています。
—―考え方、やり方が"今風"でいいですね
🟥鈴木さん
そうですね、山本が"今風"なので。
🟦山本さん
!? いやいやいやいや!
🟥鈴木さん
彼に合わせて、必死で食らいついています。
🟦山本さん
急にやめてくださいよ(笑)
🟥鈴木さん
今ちょっと無茶ぶりすぎたね(笑)
🟦山本さん
全然受け止めきれませんでした…。
—―仲が良くて微笑ましいです(笑)
新たな領域への期待
—―新たな機能がリリースされることによって、どんな課題が解決出来ますか?
🟥鈴木さん
もともとOMRISは、1点もののリユース商品を取り扱うという構造で設計したシステムです。しかし、リユース業界にはロット商品を取り扱う会社様もいます。
複数在庫・ロット商品の管理データを既存の機能で活用できるシステムの構築は長年の課題でしたが、開発はまだはじまっていません。 今回WIDへ依頼させてもらい、今後リリースされる予定です。
今までの1点もの以外に、ロット商品やロット商品のみを取り扱う 会社様でも使えるシステム構造・仕組みですので、さまざまな要望やニーズに繋がっていくものと思っています。
—―1点ものって同じ商品名でも違うってことですよね。
🟥鈴木さん
そうなんです。同じ商品名でもリユース品は状態や付属品の有無によりすべて1点もののため、別の商品として管理する必要があります。また、ステータス管理の定義も会社によって異なります。
一般的な商品データと異なり、商品マスタデータなどで数量管理ができないため、商品データの項目数が大幅に増加します。
状態についても、新品、新品同様。ジュエリーだと新品磨き済み、新品仕上げなど、各社の運営によって特殊なランク付けも多く、共通化が難しいといった側面もあります。
ロット商品は今後在庫管理が出来るようになりますが、OMRISとしては今まで経験していない領域ですので、知らなかったことが知れる足掛かりがリリースされることは非常に楽しみでもあります。
ニーズを共有して満足度向上
—―WIDが関わったことで、どんな変化が生まれましたか?
🟥鈴木さん
開発スピードが上がり、お客様のニーズに素早く応えることで、バージョンアップの際にお客様から良い反応をいただけるようになりました。
これまでは悩みを聞いてタスクを書き溜めて、どう解消しようかと一部のメンバーが考える方式でしたが、課題分業制で解決できるようになり、多くのメンバーが悩みやニーズを共有できるようになったので、より一層お客様に寄り添ったサービスが提供出来るのではないかと感じています。
—―これからが楽しみですね。
🟥鈴木さん
そうですね。社内外の様々なニーズに対して、OMRISをどのように成長させていくのかがテーマとして大きいです。そこにも次のリリースが関与しているので、効果に期待しています
想定イメージの共有が鍵
—―こうしておけば、もっとよかったなと思うことはありますか?
🟥鈴木さん
WIDに対して、というよりは自分自身に対してですが。
何故これをやっているのか、という目的をもっと明確に伝えられたらよかったなと思っています。
目的が明確でないと、途中で「何のためにこれをやっているんだっけ?」となり、そのような目線での開発や行動になるものと思うんです。
WIDや関わっているメンバーに、ユーザーや目的、背景など想定しているイメージをもっと明確に伝えて、方向性に相違がないか会話のキャッチボールをして、深いレベルでコミュニケーションを取っていきたいなというのが自分自身の課題です。
—―目指しているところ、考え方を共有するって大事なところですよね。
🟥鈴木さん
私自身も、色々な質問や疑問に答えつつも、自分で回答を持ってない部分がありますので、その 時は「ユーザーがなぜこれが必要だったのか」に立ち返って考えています。
それをチームや取引先にも共有していくのが、WIN-WINの関係になるのかなと思います。
—―技術的な観点で考えすぎると、ユーザーを置いてけぼりにしてしまいますもんね。山本さんは「こうしておけばよかった」はありますか?
🟥鈴木さん
山本くんに最初から話してもらっても大丈夫です。私ばかり話してしまったので。
一同 (笑)
🟦山本さん
鈴木さんが僕の言いたいことも全部言ってくれていたので、大丈夫です(笑)
大体同じようなことですし、まだ問題が起こってはいないのですが……。
要点・要望を精査せずに依頼すると、伝えた通りに開発してくれるが故に、想定からずれた機能ができあがってしまうことがあるので、要点・要望を精査するということを継続してやっていく必要があると思っています。
—―チームとして解像度を合わせて、ユーザーの要望に答えていくのが大事ですね。
🟦山本さん
そうですね。WIDのメンバーに旗艦店に来ていただき、実際の業務をお見せしてイメージをつけていただいたこともあります。
—―ユーザーが使っているところを観察しながら、どこに不便があるのかを考えるのがいいですよね。
🟥鈴木さん
店舗運営に関係する話が出てきた時に、あのフロアのあの場所が…という伝え方が出来るようになったので、来ていただいたことは本当に良かったと思います。
自分たちは慣れすぎてしまい、分からなくなってしまっている店舗やシステムの部分をWIDが第三者ならではの視点で助言してもらえることは、とてもありがたいと感じています。色んな案件に携わられているので、他社開発事例などの知見が弊社のOMRISの機能へ応用して提案してもらえることを期待しています。
お互いにレベルアップしていける関係に
—―逆にWIDに対して不満はありますか?
🟦山本さん
わがままな話ですが……。開発会社は伝えられたことをきっちり行うのが仕事だと思いますが、更に踏み込んで提案・リードしていただけるとありがたいです。
—― なるほど。会社さんによって結構スタンスが違うので、認識合わせのヒントを頂けてありがたいです。
🟥鈴木さん
私も山本も前職でシステムに関わっていたのですが、今私たちが置かれている立場や状況は恵まれているなと思います。
一般的な開発会社では、お客様からの決められた仕様を伝えて、目的は分からないまま決められたことだけを開発として進めなくてはいけないんですよね。
それって仕事が開発スキル以外なにも得られないものになってしまい、楽しくないし何も考えなくなってしまうと思っています。考えるって仕事においてかなり重要なことなのに。
今は関わる方々に仕事の楽しみや考えるということを提供できる立ち位置だと思っています。
一緒のチームとしてそういうきっかけを作れる側にいるので、一緒に楽しく考えられたらなと思います。
🟦山本さん
今後もWIDとOMRISの開発を通して一緒にレベルアップしていければと思っています。
🟥鈴木さん
一緒に作り上げていく、というイメージですね。
リレーユースを「思想」から「文化」に
—―ありがとうございます。今後の会社の展望をお聞かせください。
🟥鈴木さん
この辺は僕分からないので、山本君から……。
🟦山本さん
えぇっ!? そうですね……ど、どこまで言おうかな……。
🟥鈴木さん
山本君は言ってはいけないことまで言いそうなので、やっぱり僕が言いますね
一同 (笑)
🟥鈴木さん
コメ兵ホールディングスのビジョン、「リレーユースを「思想」から「文化」にする。」に向かってグループ各社が事業ドメインをどうしていくか、と捉えています。
コメ兵の中に様々な資産があるので、それをグループ全体、リユース業界全体にどう使っていくか、広めていくか。OMRISもデジタル領域の中の一つとしてどう推進していくかが構想の中の命題になっています。
—―価値観も変わってきていて、新品へのこだわりは減っているような気がします。
🟥鈴木さん
個人レベルだと、メルカリやYahoo!オークションなどCtoCの文化がかなり根付いているので、リユース品という障壁はなくなってきています。
ただ、真偽が必要な商材は不安要素がある領域なので、改善が必要にはなってくると思います。
—―その他、PRしたい事柄がございましたらご共有ください。
🟥鈴木さん
最近あったこととして、中国・香港・台湾・シンガポール・タイへの海外展開や、楽天ラクマさんとの提携で健全なプラットフォーム作りに積極的に取り組んでいます。
今後グローバルや、提携など新たなテクノロジーに適応させていかないといけないというのがOMRISの1つの課題ですね。
そういったこともあり、リリース後にはまだまだ課題が出てくると思いますので、ご協力いただきたいなと思っています。
—―最後に、OMRISを一言で言うとなんでしょうか?
🟥鈴木さん
リユース業界を変革するシステムだと思っています。そういうものを目指す、という目標に近いものかもしれませんが。
🟦山本さん
……このまま載っちゃいそうで怖いなー!
—―このまま載せるつもりでした(笑)
🟥鈴木さん
リユース品を含め、小売業界向けの業務支援システムだと思っています。業務改善のPDCAの流れを作るきっかけにOMRISがお力添えでき ればいいなと思っています。
🟦山本さん
機能的にはOMRISに似たシステムはいろいろあるので、業界を変える!というほど革新的なものではないかもしれませんが、リユースのビジネスをサポートすることができるシステムだと思います。
—―常にリユース文化の側にいる、ということですかね。
🟥鈴木さん
そうですね。作っただけで終わらず、常に前に進みつづけるというイメージをメンバー全員が持っています。
―――今後も引き続き、全力でサポートさせていただききます。
本日は貴重なお時間を頂戴し、本当にありがとうございました!
■製品紹介
OMRIS(https://www.omris.com/)
【 導入・サービス支援に関するお問い合わせ 】
ワークスアイディ株式会社 DX事業統括本部
ideal_design@worksid.co.jp
● 本紙の内容、テキスト、画像等の無断転載、無断使用を固く禁じます。
● 本紙に掲載された社名、商品名は各社の商標または登録商標です。