統合人事システムの使いやすさをリードする。UI/UXデザイナーの仕事
「UI/UXデザイナーの役割は、お客様と開発者に寄り添うこと。」そう語るのは、UI/UXデザイナーとして活躍する古澤杏奈さんです。
約1,200法人グループへの導入実績を持つ、統合人事システム「COMPANY」の使いやすさをリードするUI/UXデザイナーとは？UI/UXデザイナーの仕事や魅力について古澤さんに語っていただきました。
古澤杏奈｜Furusawa Anna
2017年10月、入社。入社後はQA（品質保証）部門に配属され、評価業務を担当。2020年に社内公募でUI/UX Design Grp へ異動。2023年1月からはグループマネージャーを務める。
COMPANYにおけるUI/UXデザイナーの仕事
人事・給与業務ERPシェアNo1※の自社製品「COMPANY」は、国内大手法人（従業員数3000名以上）の約3社に1社である約1200社以上に利用いただいており、バックオフィス業務を効率化する社会インフラとしての機能を果たしているといえます。
UI/UX Design Grp. のミッションは「COMPANY」のUI/UXをリードしユーザー体験を向上させ、「COMPANY」の魅力を最大化させることで、お客様に使い続けていただくことです。
私たちデザイナーは、プロダクト開発エンジニアと二人三脚でUI/UX改善を行っています。体制としては、各製品が解決する社会課題に合わせた改善を行う『On-siteデザイナー』と、COMPANY全体のデザイン方針を決めながら横軸を繋ぐ『Centralデザイナー』に分かれています。
各製品ごとの課題に特化し改善しているのがOn-siteデザイナー、
各製品を横軸で連携しデザインの全体方針を決めていくのがCentralデザイナー
一般的に、機能や要件の定義を決めるのがUXデザイナー、それをデザインに落とし込むのがUIデザイナーと認識されていますが、弊社のデザイナーは要件の提案、デザインの設計、開発者やプロダクトオーナーとの合意形成まで業務が多岐に渡ります。
製品の最適なUI/UXを提案し、各ステークホルダーとディスカッションしながら、お客様にお届けし、フィードバックを貰って改善していく。また、ウェブアクセシビリティの観点を取り入れるなど難易度の高いプロジェクト推進にはなりますが、やりがいもとても大きい仕事です。
製品作りに携わりたい。一貫する想いとキャリアについて
昔から、相手を観察し困っていることを手助けするなど喜んでもらうことが好きだったので、そういった気持ちを生かせるのではないかと思い、製品作りに携われる開発部門への配属を希望し、開発部門の品質保証（以下QA）担当としてキャリアがスタートしました。
QAとしてCOMPANY製品に触れる中で、使いにくさの課題を感じるようになりました。そんなとき、「UI/UX」という手段を使って製品を改善しているチームの存在を知り、社内公募で異動しました。
2023年の1月からは、UI/UX Design Grp. のマネージャーとして、UI/UX設計、デザイン組織の設計や運営、採用活動を行っています。
UI/UXデザイナーの役割は『寄り添うこと』
UI/UXデザイナーの役割は、お客様と開発者に『寄り添うこと』だと思っています。いくら良いUIやUXを描いても実装できなければお客様に届けられないですし、開発者が利用している言語を理解した上でUIの提案をする必要があります。
また、私たちが最適だと思ったデザインでもお客様が使いにくいと感じた場合に改善する必要があります。そのためには、できるだけ多くのお客様の声を聞き、どの要素が重要であるかを理解し、それに適したデザインを提供することが必要です。
現在採用にも力を入れていますが、お客様や開発者に寄り添いながら課題解決するのが好きな人、周りの人たちのモチベーションとなる価値を提供することに幸せを感じられる人、そんな仲間を募集しています。
COMPANY設計において大切にしていること
特に大切にしているのは、デザイナーという役割にとらわれず、本質的な課題を見極めて、適切な手段で製品を改善できないかを考えながら行動することです。デザインは魔法ではなく課題を解決する手段の1つなので、デザインメソッドに固執したアウトプットにならないよう視野を広くもって課題解決に取り組んでいます。
また、伝えたいことをきちんと相手に伝える為、同じ言語や構造を一貫して使うこと、話す相手の役職や役割に合わせた”言葉”や”粒度”で話すことも大切にしています。
誰もがデザインを使いこなせる世界をつくりたい
今後の目標は大きく2つあります。1つは、COMPANYではお客様のために使い方マニュアルをご用意していますが、マニュアルすらも不要なくらい使いやすいものにより向上させていきたいです。
もう1つは「デザインを気にしなくていい世界」にしたいです。極端なことをいうと、我々の会社にデザイナーがいなくても良いデザインを提供できる状態にしたいです。会社の中で「良いUIってこれだよね」「良いUXってこれだよね」という共通言語が根付いていれば、デザイナーがいなくても、その価値は生み出せると思うんです。
そのために、開発者・デザイナーの共通言語となる「デザインシステム」を現在拡充しています。デザインシステムでは、色や文字の大きさ、コンポーネントの使い方など、設計で迷うポイントをルール化したガイドラインを提供しています。開発部署内での共通言語を広め、最終的には、誰もが良いデザインを生み出せる世界を作りたいです。
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※2022年度 ERP市場 - 人事・給与業務分野：ベンダー別売上金額シェア
出典：ITR「ITR Market View：ERP市場2024」