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日本人がグローバル企業で生きていくにあたり

日本人の武器であり呪いでもある、日本人ファクター

外資系企業で活躍していくにあたり、自分の日本人ファクターについてどう考えてる?

私のこれまでのキャリアを振り返ると、基本、日本に関連している仕事で食ってきた。ニューヨークで仕事をしていた時も日本人関連の仕事だったし、香港でヘッジファンドに入った時も、日本のお客さんがいるからというのがメインの採用理由だった。

そう考えると日本の経済圏が広くてお金がたっぷり余ってることは、運用業界で就職したい人たちにとっては良いニュースなんだけどね。そこにお客様がいるから仕事が生まれるわけで。

しかし、日本人ファクターを抜いた自分でどこまで戦える?

あなたが外資系企業に就職したいとしよう。アメリカ人に対してファンド売ろう!とか、運用側にまわって外国株やら不動産やらの運用しよう!って思った時。

世界中の優秀なアメリカ人やら中国人やらに交じって、何をアピールできる?

相当競争が激しくなるだよ。まず英語がネイティブじゃないといけないよね。読み書き含めて。英語でレポートとかも書く必要があるんだから。それは最低ラインで、それ以上の何があるかな?アメリカのファンドレイズのこと、どれぐらい知ってる?コネはある?アメリカのIBでめっちゃ結果残しました!ってある?

相当ハードモードだよね。。

日本語が話せること、日本の慣習を理解していること、それはやっぱり武器になってしまう。それでだいぶ下駄はかせてもらえる。

とはいえ、私も一度だけ日本に関係ない仕事をしたことがある。アジアの投資家に対するクライアントサービスやらファンドレイズをしたことがあって、シンガポールやら韓国やらに出張したり、台湾のお客さんと電話会議したりマレーシアの富裕層と年一の運用アップデートコールなどをしていた。全部英語で。今思うと、私よくやってたな。。

どうやってそのポジションを獲得したかというと、組織の新陳代謝のたまものだったのです

私はこの会社にジュニアサポートとして入って、ボスのお客さんのお手伝いをしていました。一緒にアップデートコールやったり、フォローアップを私が代わりにメールで返信したり。そうやってるうちにお客さんも私のことをお見知り置きくださり、ボスからも信頼され、色々自分が仕事をやるようになった。そうやってるうちに、ボスが転職して、ボスが担当していたアカウントが全部私の上に落ちてきた、というもの。棚からぼたもち状態。

そう考えると、少数精鋭でやってるフラットなチームの方がいいかもね。そうじゃないと、ボスが一人やめると次に偉い人がそのアカウントを取っていくので。

ということで、基本日本人ファクターを生かすだけ生かし、機会を探る方が、グローバル企業では活躍しやすいと思われます。でも日本の仕事なんかしたくないんじゃい!って思ってる人は、日本以外の仕事もカバーしているチームに入って、下積みをして、カバーしていくっていうやり方がいいんじゃないかな~と思われます。

私たちの武器でもあり呪いでもあるこの日本人ファクター。切っても切れない日本人ファクター。上手く使って人生やっていきましょう。

引き続きよろしくお願いいたします。

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