
尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人は不幸である(自分に気づく心理学)
心をラクにするワークライフハック
このnoteでは、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに文章を書いています。
「心をラクに」というのは、「快く安らかに過ごしている状態」という意味で使っている言葉であり、「サボる」という意味ではありません(快く安らかに過ごすために、時にはサボる時も大切ですけどね)。
今回の内容
「尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人は不幸である」・・・『自分に気づく心理学』の一節です。
この本、心理学の本ということもあり、自分について考える上で専門的な切り口で解説してくれているため、非常に勉強になります。
最初に読んだのは大学生の頃ですが、これまで何度も読み返して、自分と向き合ったり、周囲の人と向き合うための指南書みたいな感じで活用しています。
「尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人は不幸である」という部分について、「これにストレスを感じている人って多いよな」と感じたことを少し書いていきます。
相手が自分に「こう」要求したから自分は「こう」したというのが、恩着せがまし人間の姿勢である。そう主張することによってその人間関係において、自分の側の恩恵を相手に印象づけようとする。
その人間関係において自分の価値に自信がないけれど、その人間関係は自分にとって重要であるという時に恩着せがましくなる。恩着せがましい人間は自分の側の恩恵を一方的に強調するので、相手にとっては不快であるが、実は心の底で自分の価値に自信がないのである。自己無価値感に苦しんでいる人が思着せがましくなる。
甘えの欲求とは、相手が自分を「こう」扱えという自分の側の相手への欲求であるが、尽くすというかたちでしか相手との関係を維持できないというのは、甘えの欲求の反動形成である。尽くすというかたちでしか相手との関係を維持できない人ほど、人から尽くされたいと激しく欲しているのである。これほど尽くされたいと望んでいる人はいないであろう。
彼らは決して心の底から尽くしたいわけではない。逆に心の底から尽くされたいと望んでいるのである。反動形成として相手に尽くしているからこそ、心のこもった尽くし方ができないのである。
『かまってちゃんをかまわないと心が軽くなる』というnoteを書いたことがありますが、上記の内容にリンクするなぁと思いました。
「尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人にはかまうな」という話になります・・・そんな人をかまってたら、変なストレスが溜まるし、あなたが不幸になるから。
「尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人は恩着せがましい人であり、相手にとっては不快である」という表現が、上記の引用部分にありますけど、本当にその通りだなって思います。
周りからしたら不快でしかないのに、当の本人は「周りは不快に思っている」なんてことに気づかないんですよね。
だって、相手が自分に「こう」要求したから自分は「こう」したというのが恩着せがまし人間の姿勢だから・・・「むしろ自分は、周りの人の要求に応えてるだけだから、感謝されるべきだ」と思ってるかもしれませんね。
尽くすというかたちでしか相手との関係を維持できない人ほど、人から尽くされたいと激しく欲しているんですよね・・・だから、相手からは煙たがれてしまうし、めんどくさいなって思われてしまう。
相手のためにやってる行動の背景に、自分がそうしてほしいという気持ちがあるから、心のこもった尽くし方ができないんです・・・自分では「相手のためにやってる」と思いこんでるかもしれないけど、何かを相手にやった後に、それに対する見返りがないと「なんでやってくれないの?自分はやったのに」と思ってしまうんです。
そういう自分になった瞬間に、「自分は決して心の底から尽くしたいわけではなくて、逆に心の底から尽くされたいと望んでいるだけなんだ」と気づけたら、本当はいいんですけどね・・・そんな簡単に、自分のマイナス面と向き合えないですよね。
ただ、このnoteを読んでいる人は、上記の観点で自分を省みるキッカケを得たということなので、自分が誰かに対してやってる行動に着目して、自分の価値観と向き合ってみましょう。
そして、周りに恩着せがましい人がいるという方は、「そんな人のかまって行動に付き合わない、かまわない」ということを徹底しましょう。
かまってちゃんを構うことで自分がストレスを感じ続けることだけは避けましょう・・・誰も幸せにならないですからね。
「周りの人のために」とか「チームのために」とか、そういう姿勢は素晴らしいけど、「自分がこうしてほしいから」という気持ちがあるからこそ、表向きには「周りのために」という言葉が出てきている人っていますよね。
ハッキリと言えばいいんです、「自分のためだ」って。
「自分のためだ」って言ったら、自分勝手な人間だと思われる・・・そう思ってるかもしれないけど、自分の欲求を満たしたり、自分を大切にできない人には、他の誰かのことを心から理解したり、他の誰かの人生に伴走することなんてできません。
だから、本当に「周りの人のために」と思っているなら、まずは全力で「自分のために」を大切にしましょう。
「尽くすというかたちでしか他者と付き合えない人は不幸である」・・・本当にそう思うので、そんな人を減らす取り組みを引き続きやりながら、そんな人のせいで苦しんでいる人がいるなら、「まずはそんな人のことをかまうな」と伝え続けます。
心をラクにするキッカケ
今回も、読んでいただきありがとうございました。
他のnoteも読んでいただけると嬉しいです。
※少しでも多くの人に『心をラクにするキッカケ』を得てほしいと思っているので、毎日noteを更新しています。
日々、Xでもつぶやいていますので、こちらも覗いていただけると嬉しいです。
就活時代にも社会人になってからも、仕事で疲弊している人と出会ってきました。せっかく仕事をするなら、自分なりの小技(精神的・技術的)を身に付けつつ、仕事でラクすることを考えていけば、毎日を緩く楽しく過ごせるようになります。『ワークライフハック』という言葉を掲げ、発信していきます。
— おっしー|worklifehack (@worklifehack) January 29, 2024
このnoteでは、Amazonアソシエイトを利用しています。
※ワークライフハックをテーマにnoteを書く中で、心をラクにするためにオススメできるものをたまに紹介していきます。