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自分がこの組織に所属してる理由を改めて考えてみよう(離職防止のプロが2000人に訊いてわかった!若手が辞める「まさか」の理由)

どうすれば人が定着する組織になるのか?・・・多くの経営者や人事が悩んでいることだと思います。

わかりやすい施策として、「給料を上げる」「賞与を増やす」「福利厚生を充実させる」「働き方を柔軟にする」というものがありますよね。

働いてる人からしたら、嬉しいことなのは間違いないです。

ただ、その施策を実施する側として考えないといけないのは、「働いている人の何を刺激したいか?」ということです。

「給料を上げる」「賞与を増やす」「福利厚生を充実させる」「働き方を柔軟にする」という施策を実施した時に、「じゃあ、この組織に所属し続けようかな」と思う人を定着させたいかを考えないといけません。

どんな理由で、この組織に所属することを選んでいるのか?・・・これを把握してる経営者とか人事って、そんなに多くないと思います(キャッチアップするの難しいので、できないんですよね)。

「給料を上げる」「賞与を増やす」「福利厚生を充実させる」「働き方を柔軟にする」という施策を否定してるわけじゃありません。

組織に所属してる身としては、どれも喜ばしいことですからね。

働いている一人一人が、どんな理由でこの組織で働いているのか?・・・「給料や賞与がいいから」「福利厚生や働き方が整っているから」という理由しか出てこない状態を、経営者や人事は望んでいるのでしょうか?・・・「定着してくれればそれでもいい」と言う経営者や人事もいるかもしれませんが、僕としては、内発的な動機に寄り添える組織が増えてほしいなって思うんです。

「給料や賞与も満足してるし、福利厚生や働き方も整ってるから、特に辞める理由がないんですよね・・・所属してる理由は、それだけです」という状態の人と多く出会ってきましたけど、傾向としては、「仕事だから仕方ない」とか「仕事はしないといけないものだから、今の環境を手放す理由がない」と思っていたり、働きがいなんて感じていない人が多い感覚です。

「給与や賞与に満足していて、福利厚生や働き方にも満足しているから、この組織にいる」という選択をしてもいいんですけど、「この組織に所属するという選択が、自分の人生においてどんな意義を持つのか?」ということを考えて、自分なりに言語化できるといいなと思います。

そうすると、「給料がいいから働いている」という理由じゃなくて、「こういうことを実現したくて、そのためにはこのくらい稼がないといけなくて、だからこの組織で働いている」という理由になるので、働きがいや生きがいが向上していくはずです。

特に、学生から社会人になったばかりの若手の頃は、自身の人生観や仕事観が確立されていない人が多いので、働く理由を条件面だけで決めがちなんですよね(そうならないように、可能な限り早くから、キャリア教育をしっかり実施することを推奨しています)。

「内定をもらったから入社しました」という言葉を言う新入社員がいるほどですからね(この場合、意思決定の軸が自分にないですよね・・・この状態が続くと、近いうちに辞めるでしょうね)。

組織の視点では、「この人がこの組織に所属してる理由はなんだ?」という問いを追求して、個人に寄り添うことが重要。

個人の視点では、「自分はなんでこの組織に所属してるのか?」という問いを追求して、そこで頑張る理由を自分なりに言語化することが重要。

以下に紹介する本は、主に経営陣、人事、管理職向けに書かれた本でしょうけど、「組織としてこういうことを考えてるんだ」ということを学ぶことができるので、組織づくり系の本というのは、経営や人事や管理職に関係ない人も読むべきだと思っているので、ぜひ読んでみてください。

早期離職を経験した人のインタビューも掲載されているので、「自分の場合はどうかな?」と考えながら読むと面白いと思います。

『離職防止のプロが2000人に訊いてわかった!若手が辞める「まさか」の理由』という本には、以下のような内容が書かれていました。

多くのインタビューや企業で働く方々の生の声を聞く中で、若手社員が辞める要因は3つに集約されることがわかりました。
①存在承認の不足
②貢献実感の不足
③成長予感の不足

社員の定着率を上げたいのであれば、自社の社員が辞める要因がこの3つのうちのどこにあるのかを把握し、会社の状況にあった対策をすることが必要です。

辞める理由は人によって千差万別です。当然、対策も様々なやり方が考えられます。最近では、企業向けの離職対策サービスがたくさんあります。私が起業した2012年当時からは信じられないくらい、離職対策支援のツールは多様化しています。しかし、残念ながら万能なツールはありません。組織の状況に合わせて対策を打たなければ効果は期待できないのです。だからこそ、まずは若手社員についての実態を正しく知っていただきたいです。
どんな対策、どんなツールであっても、組織の状態をアップデートし続けることが必要です。時代に合わせて、働く一人ひとりの意識のアップデート、コミュニケーションスキルのアップデート、評価制度など仕組みのアップデートをしなくては、変化の大きい今の時代には対応できません。

本日は以上です。

今回も読んでいただき、本当にありがとうございました。

これからも、「仕事でも私生活でも心をラクにする(ワークライフハック)」をテーマに、心をラクにするキッカケになり得ることを発信し続けます。

「心をラクに」というのは、「快く安らかに過ごしている状態」という意味で使っている言葉であり、「サボる」という意味ではありません(快く安らかに過ごすために、時にはサボる時も大切ですけどね)。

少しでも多くの人に『心をラクにするキッカケ』を得てほしいと思っているので、興味を持っていただけたなら、他のnoteにも目を通してもらえると嬉しいです。

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