【内定が決まらない留学生が「これからやるべきことやってはいけないこと」その②】
The things you regret most in life are the things you didn’t do.
"あなたが人生で一番後悔することは、それをやらなかったことだ。
----- Steve Jobs
■夏からの新卒採用も始まる。
大企業の新卒採用が終盤を迎え、学生には内定も出し始めたこの季節。
実はこれからが日本の中小企業の新卒採用時期でもあります。大企業の新卒採用スケジュールは、日本にいる大学生のほとんどが参加する一大イベントです。そこでは優秀な学生を確保できます。
しかし、雇う側からしても競争が激しいレッドオーシャンです。大手人材エージェントを使うため採用にかかる費用も莫大です。中小企業の1年の利益が吹っ飛ぶようなお金が動くのが日本の新卒採用です。
そのため、中小企業が動き出すのは実は夏前からなのです。
これからの中小企業の採用スケジュールは以下のようになります。
6月~9月頃 会社説明会・人材エージェントへの掲載
7月~10月頃 選考(試験・面接)
10月頃~ 内定出し
留学生向けの会社説明会も7~9月頃に開催するところも多くあります。
すでに大手人材エージェントも夏以降の求人が出てきています。
●大手人材エージェントのサイト
外国人留学生ナビ - マイナビ2022
https://job.mynavi.jp/conts/2022/tok/global/
リクナビ
https://job.rikunabi.com/2022/
DODA新卒エージェント
https://doda-student.jp/jpws/
パソナグローバル
https://www.pasona-global.com/gl/index.html
アデコ
https://www.adecco.co.jp/
●その他外国人の求人に強い人材エージェントのサイト
ジャパンキャリア
http://www.japan-career.jp/
リュウカツ
https://ryugakusei.com/
グローバルリーダー
https://www.globalleadernavi.com/
ただし、上記の人材エージェントのサイトはハイレベルの採用情報が多く、
求める人材のスペックもかなり高いです。
技術職であってもN2以上の日本語能力を要求する会社も多いです。
彼らは本気で外国人を採用する気があるのでしょうか・・・。
これらの大手人材エージェントにエントリーするのは良いと思います。
しかし、ここにある求人に採用されなかったからといってあきらめないでください。
皆さんには、エージェントを10社くらいは登録することをおすすめします。大きなエージェント、小さなエージェント、いろいろ登録してみて
自分にあった求人を「しつこく」探してください。
■早くキャリアを積みたい人は中小企業がおすすめ
まだ内定が決まっていない留学生のみなさんは、中小企業の求人をしっかりみつけてください。
中小企業は秋以降に新卒採用の応募を出す会社が多いです。これから会社説明会・人材エージェントへの掲載も始まります。
また、新卒採用はおこなっていなくても、常に人材募集している中小企業は非常に多くあります。こういう企業にアプローチするのも一つの手です。
そういう中小企業を、外国人の皆さんが探し出すのはたいへん難しいと思います。しかし、本当に
大企業の留学生採用枠を争うより、中小企業で仕事をみつけるほうが採用される確率は高いと思います。
日本人大学生も大企業に就職できるのは6%以下です。ほとんどの日本人は中小企業や零細企業で働いています。
日本には、大企業にも劣らない実績や利益率のある中小企業はたくさんあります。
そういう会社は、今後グローバルな市場に出ていくため、優秀な外国人人材の採用を真剣に検討しています。
そして、優良な中小企業への就職をおすすめする理由がもうひとつあります。
中小企業のような小さな組織では、一人ひとりがおこなう業務の範囲も、大企業と違ってきます。
大企業では責任ある仕事を任せられるまで5年かかることが、中小企業だと2年目3年目でできる可能性があります。
留学生の中には、日本で経験を積んで、さらにインターナショナルな活躍を思い描く人も多いでしょう。
日本の大企業で新人に大きな仕事がまわってくる機会は少ないです。外国人社員の場合、日本人の新人より責任ある仕事ができる機会は多いかもしれません。しかし、中小企業のほうが、出世や経験を早く得られる点では有利です。
これについては、あなたのキャリアプランをどう描くかによるでしょう。
留学生が中小企業の採用情報をみつける方法はいろいろあります。
小規模の留学生向けエージェントに登録するのも一つの手段です。
ただ、小規模のエージェントの求人内容は、将来キャリアアップをしたいと思っている留学生にとっては不十分なものも多いと思います。
自分のやりたい仕事とあまりにも違う内容の場合があるからです。
その中で私が皆さんにおすすめしたいのは、公的な求人情報を活用する方法です。
●国や自治体、大学共同体が主体の外国人向け求人サイト
・外国人材受入 総合サポート事業(パソナが東京都から委託運営)
https://nihongoup.metro.tokyo.lg.jp/
・大阪府 グローバル人材(外国人留学生)採用・定着支援事業(パソナが大阪府から委託運営)
https://osakaglobaljinzai.com/ryugakusei/
・ハタ洛(京都市から委託運営)
https://hataraku.city.kyoto.lg.jp/index.html
・大学コンソーシアムひょうご(兵庫県内の大学が連携して運営。求人応募ではなく、企業紹介)
http://www.consortium-hyogo.jp/index.html
・JETRO高度外国人材活躍推進ポータル
https://www.jetro.go.jp/hrportal/
これら以外でも、各自治体で留学生や外国人が使える公的な就活サイトはあると思います。
東京大阪以外の自治体が独自でおこなっている外国人向け就活サイトがあればぜひ教えてください。
これらのサイトはユーザビリティが悪かったり、参加企業が少ないなど改善すべき点が多いです。
しかし、こういうサイトで留学生の採用を求める会社は積極的な会社が多いので、応募してみて損はないと思います。
■ハローワークでも新卒求人はある
そして日本の転職でもっともポピュラーな求人サイトはハローワークです。
インターネットでも検索できますが、、最初に最寄りのハローワークでの手続きが必要です。
ハローワークでは中小企業の新卒採用の求人を20,000件以上掲載しているそうです。
その中には外国人留学生でも応募できる会社もあります。
・外国人雇用サービスセンター
https://qr.paps.jp/npMoO
・ハローワークの新卒求人
https://qr.paps.jp/PLlck
夏から秋は中小企業の新卒採用のはじまりです。
まだまだ就活は始まったばかりなので、頑張りましょう。
■自分が何を夢見て日本に来たのか忘れないでください。
多くの留学生は、日本の就職活動で結果を得られないと、安易な就職方法を選択してしまいます。
例えば、就活をあきらめて、アルバイトばかりする。そして卒業前にブローカーや外国人向け人材エージェントからの紹介で「やりたくない」仕事を選ぶ。その仕事が嫌になりすぐに退社し、転職先を見つける。それを繰り返す。これが私がよく見る留学生の悪い就職サイクルです。
私はそういう留学生が転職を繰り返している姿ををたくさん見てきました。
「何のために日本に留学に来たのか?」
「あなたの抱いていた夢は何だったのか?」
「日本でどのように働きたかったのか?」
思い出して欲しいです。
人材エージェントが運営する就活サイトと違い、
今回紹介した公的なハローワークや自治体の就活サイトは外国人には
利用が難しいかもしれません。
そのようなサイトの有効な利用法についても近々解説したいと思います。
私の運営するVisa to CareerでもVISAが安全に取れるように、留学生の就職サポートをしています。
上記のような相談以外でも、なんでもご相談ください。
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