
夫の文句にも慣れるべし。文句を言われてもやらせるべし。
料理が嫌いすぎてどうしたらいいかわからなかった。
毎日の献立を考えることも、
野菜を刻むことも、
焼いたり煮たりも、
食料品の買い出しも、
全てが苦痛でたまらなかった。
やりたいときにやればいいのなら私だってこんなに嫌いじゃなかったはず。
自分はお腹がいっぱいでも、疲れていても、眠くても、忙しくても、それでも私は毎日毎日キッチンに立ち続けなければならないのだという事実に、多分嫌気がさし過ぎていたのだと思う。
既に夫のご飯は作らないことになっていた。
大人のご飯は各自。だって大人だもの。自分で作れる人は自分で作るべし。
自分では作れない子供たちのご飯を作っていたのだ。(とはいえ週末は全員分)
毎日毎日やってくるご飯とご飯作りに心底ウンザリしていて、そのウンザリはもう私の心の中だけでは納まりきらなくて、夫に、友人に姉に愚痴をぶつけていた。
そして姉が言った。
「夫と1ヶ月交代とかにしてみたら?」
ここから先は
2,089字
¥ 100
ありがとうございます。今後の活動の原資にさせていただきます。