
次男の『いじめ』と、私と夫の戦いと。
思えば遠くへ来たものだ。
我が家は夫婦とも在宅勤務。
家の中にある各自のパソコンの前に座れば勤務開始となる。
小学生の子供たちは、8時ころに家を出て学校へ行く。
私は毎朝、子供たちと一緒に6時半頃に起き、朝食を作り、洗濯機を回す。
夫が7時半ころに一度起きてきて、リビングで寝転がりながら、子供たちの準備を見守り、送り出す。私はその頃大抵、洗濯物を干している。
先日夫が久しぶりに、子供たちが学校へ行く頃になっても起きてこなかった。9時半始業の夫は、子供さえいなければ9時半に起きるのだ。
「パパ、もう子供たちいっちゃうよ?」
と声をかけると、
「いってらっしゃ~い・・・」
と寝ながら言う夫。
「あわよくば起きずに済まそうなんてズルイよ!」
私がそう言うと、笑いながら起きてリビングへ向かう夫。
こういうの久しぶり。
子供のお世話や家のことを一切しないところから、私に対する暴言やモラハラから、約10年を経て、
夫はいまではすっかり丸くなり、絵に描いたような子煩悩な父親になり、本人も幸せそうで、私も気分を害すことなく毎日を送っている。
思えば遠くへ来たものだ。
朝起きない夫と、365日の早起きに苦しみ通した私。
久しぶりに起きない夫を起こした時、昔の情景とその時の自分の感情が少し蘇って『オエッ…』となった。
ここから先は
2,108字
¥ 100
ありがとうございます。今後の活動の原資にさせていただきます。