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或る秋の日

近所の公園を散歩していたら
一面に枯葉のカーテンが敷かれていた。

カーテンの上を歩くと
枯葉踏む脚がはっきりと聞こえた。

秋が来るたびに、
昔々から人々は枯葉をみて、秋を想い、
これからくる季節に想いを馳せていたのか?

スーパーに行けば、
本来の旬の季節ではない食べ物が沢山並び
いつでもどこでもおんなじ物が食べられる

けれども、枯葉のカーテンは、
今この時にしか見ることができないもの

季節を感じることは、
直線的に見える時間が、
実はぐるぐるまきに、
螺旋状に周り、韻を踏むように流れている

そんな事を考えさせてくれる、
或る秋の日でございました。

BGMは佐野元春の『或る秋の日』でした。

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