大アルカナ・major arcana ストーリーまとめ
私のお気に入りのカードデッキと共に大アルカナの壮大な魂の物語を。このまとめが、タロットに興味を持たれた方の参考になりますと幸いです。ここでは初心者向けに入りやすく、簡潔にまとめています。テーマ別のところは少し深く物語をまとめています。物語ではなく、各カードの解説は後日、掲載していきますので少しお待ちいただけますと嬉しいです。
タロットカードのMajor Arcana(メジャーアルカナ)は、22枚のカードで構成されていて、「愚者の人生の旅・魂の旅」という形で、愚者(主人公)が人生の冒険を通じて成長し、最終的に自己実現に向かって進みながら、様々なことを学んでいきます。このMajor Arcana(メジャーアルカナ)は、私たちの人生の中で遭遇する人生のテーマや挑戦に対するヒントを与えてくれます。物語を知ることで、よりリーディングがしやすくなるのは間違いいありません。少しずつ、覚えていってみてください。
major arcanaとは
タロットカード全体は78枚のカードで構成されていますが、そのうちの22枚がメジャーアルカナにあたり、タロットカードの中で最も重要な22枚のカードとなります。これらのカードは、人生の大きなテーマや精神的な成長、深い人生の教訓を象徴しています。
深いテーマを象徴: メジャーアルカナのカードは、私たちの内面的な変化や人生の重要な出来事、精神的な学びを示唆し、日常的な出来事や個別の状況よりも、より広い視野で人生を見つめるカードです。
番号: メジャーアルカナは0番の「愚者」から21番の「世界」まで、番号が付けられています。それぞれのカードは、特定の精神的なステージや教訓を表現しており、順番にも意味があります。
象徴的なイメージ: 各カードはその人物やシンボルを通じて、具体的なメッセージやテーマを伝えます。例えば、「魔術師」は創造力や実行力を、「女教皇」は直感や無意識の深層を表現しています。
major arcanaの役割とは
メジャーアルカナのカードは、タロット占いで最も強力なメッセージを持つカード群とされています。それぞれのカードは、ある特定の時期におけるあなたの人生のテーマや重要な課題を示し、深い洞察を提供します。例えば、「運命の輪」は変化や転機を、「死神」は古いものを終わらせることで新しいものを迎える準備ができたことを示唆します。
メジャーアルカナは、占いの中でどのようなカードが出たかによって、人生の大きな方向性や精神的な成長のプロセスを理解するための手がかりとなるでしょう。
22枚で紡ぐ【愚者】の魂の物語
愚者の成長物語は、人生そのものに似ていると言えます。最初は無知で無防備な存在でありながら、数々の試練と経験を通じて成熟していき、最終的には自分自身と世界について深い理解を持つようになります。それは同時に、無限の可能性と冒険心を抱きながら生きることの重要性を教えてくれる物語でもあります。
0. 愚者 (The Fool)
物語の始まりは「愚者」から。愚者は新しい冒険に出発する準備ができており、何の恐れもなく未知の世界に飛び込んでいきます。このカードは、無限の可能性と新たな始まりを象徴しています。
1. 魔術師 (The Magician)
愚者が冒険を始めると、「魔術師」と出会います。魔術師は、自分の力を信じて目の前の問題を解決する力を持っている人物です。愚者は、目の前のチャンスを活かす方法を学びます。
2.女教皇(The High Priestess)
愚者は次に「女教皇」に出会います。女教皇は直感や深い知識を持つ存在で、愚者に内面の声を聞く大切さを教えます。知識や理解は、外の世界だけでなく内側を見つめることで得られることを示しています。
3.女帝 (The Empress)
次に愚者は「女帝」と出会います。女帝は、愛、創造性、豊かさを象徴しています。愚者は、愛情を育てる大切さや、物質的な成功を得る方法を学びます。
4. 皇帝 (The Emperor)
愚者が次に出会うのは「皇帝」です。皇帝は秩序と支配力を持つ人物で、愚者に現実的な面での成功を教えます。社会的なルールや構造を守りながら行動することが大切だと学びます。
5.教皇 (The Hierophant)
「教皇」は伝統や道徳的な価値観を象徴します。愚者は教皇に導かれ、信仰や価値観を大切にし、精神的な成長を学びます。
6.恋人 (The Lovers)
愚者は「恋人」のカードに導かれ、人生の選択を問われます。恋人は愛や関係、決断を象徴しており、愚者は重要な選択をする時が来ます。
7. 戦車 (The Chariot)
「戦車」は勝利や意志力を象徴します。愚者はここで、目標を達成するために全力で進む力を学びます。
8. 力 (Strength)
「力」のカードは、内面的な強さや優しさを示します。愚者は物理的な力だけでなく、忍耐や勇気、穏やかさを持って困難に立ち向かうことを学びます。
9. 隠者 (The Hermit)
次に愚者は「隠者」と出会います。隠者は孤独の中で自分を見つけることの重要性を教えてくれます。愚者は一度立ち止まり、自分自身を見つめ直す時間を持ちます。
10. 運命の輪 (Wheel of Fortune)
「運命の輪」は、人生の流れや変化を象徴します。愚者は運命の力に左右され、予測できない出来事が起こることを学びます。人生には良い時も悪い時もあることを教えています。
11. 正義 (Justice)
「正義」のカードは、バランスと公平さを象徴します。愚者は道徳的な判断や行動の結果に責任を持つことを学びます。
12. 吊るされた男 (The Hanged Man)
「吊るされた男」は、視点を変えることや自己犠牲を象徴します。愚者は、自分の価値観や考え方を変えることが必要だと気づきます。
13. 死神 (Death)
「死神」は終わりと新しい始まりを示します。愚者は、古いものを手放し、新しい人生を始める準備をします。これは変化を受け入れる大切さを意味しています。
14. 節制 (Temperance)
「節制」のカードは、バランスと調和を象徴します。愚者は感情や行動に調和を持たせ、過剰なことを避ける方法を学びます。
15. 悪魔 (The Devil)
「悪魔」は誘惑や束縛を象徴しています。愚者は自分の内面にある弱さや依存を認識し、それから解放される必要があることを学びます。
16. 塔 (The Tower)
「塔」は突然の変化や破壊を示しています。愚者は、これまで築き上げたものが崩れる瞬間を迎えますが、それによって新しい機会が生まれることを学びます。
17. 星 (The Star)
「星」のカードは希望や癒しを象徴します。愚者は、困難を乗り越えた後に希望を見つけ、再び前に進む力を得ます。
18. 月 (The Moon)
「月」は幻想や直感を示しています。愚者は、自分の不安や恐れに直面し、隠れた真実を見つける必要があることを学びます。
19. 太陽 (The Sun)
「太陽」は成功や喜びを象徴します。愚者は、自信を持って前に進み、物事が順調に進む喜びを感じます。
20. 審判 (Judgement)
「審判」は復活や新しい始まりを示します。愚者は過去の自分を振り返り、再生と成長のチャンスを得ることを学びます。
21. 世界 (The World)
物語の終わりには、「世界」のカードがあります。これは完成と成就を象徴し、愚者はすべての試練を乗り越えて成長を果たし、内面的に完璧な状態に到達します。そして、次のステップに進む準備が整います。
そしてまた愚者の旅は終わることなく、0.【愚者】に戻り次のステージへと続いていくというサイクルを表しています。
深掘り解説
1.出発:新しい旅の始まり、無限の可能性
愚者の旅の最初は、彼が無知や未経験である状態から始まります。愚者は、背後にある危険や障害を見落としている場合が多く、そのため無防備であり、時には愚かとも見える行動を取ります。しかし、この「無知」は必ずしもネガティブなものではなく、むしろ未開の心を象徴しており、学びの余地を意味します。また、愚者は未来に対して楽観的で無限の可能性を感じており、その純粋なエネルギーが成長を促す要因となります。
2.冒険:未知の領域への挑戦、経験、
愚者は、旅が続く中で、愚者は様々な挑戦と試練に直面し、無知ゆえにしばしば失敗や誤った判断をすることになります。しかし、これらの経験こそが成長を促進し、時には師匠や他者からの助けを借り、その過程で「学び」を得ることになります。失敗や危険に直面することによって、彼は自分自身を見つめ、現実を理解し始めます。現実の厳しさや複雑さ、そこからバランスの取れた行動を学んでいきます。彼は自分の感情、直感、理性を使いながら、さらに深い理解を得て、人生の道のりを歩む中で、愚者は恐れずに新しい経験を積み重ねて進んでいきます。
3.成長:変容と統合:自己発見
愚者の成長の過程では、それらの経験を通じて、愚者は自己発見を果たし、深い洞察を得ていきます。愚者の旅は、自分自身を知る旅でもあります。失敗や迷いを経て、最終的には成長と知恵を得ることになります。愚者が得る教訓は、ただの知識にとどまらず、経験を通じた理解や、物事を心のままに受け入れる柔軟性を含んでいます。最初は表面的な成功や安定感がなくとも、内面的な変化が起きていて、最終的には自分の中にある真の強さを見つけます。彼の心は、外部の影響を受けて変化し、より深い洞察を得ることで、自分自身や他者との関係、そして自分の本質に対する理解が深まります。
4. 転換:再生:過去を手放すとき
愚者は、この過程で、精神的な強さや柔軟性、バランス感覚を培いながら、新しい視点を獲得します。物語が進む中で、愚者は過去を手放す時が訪れます。古い考え方や価値観、制限的な思い込みを手放し、自由になることで、愚者は次のステージへと進む準備が整います。死神(Death)のカードが示すように、この過程では、過去の自分を超えて新しい自己へと生まれ変わる必要があります。愚者がこの転換を受け入れることで、次に進む力を得ることができます。
5. 成熟:旅のおわりと新たな始まり:目覚め
旅の終わりに近づくと、愚者は新しい自己を発見し、精神的に成熟した存在として再び立ち上がります。愚者の旅は、決して終わることなく、次の段階へと進み続けます。愚者が学んだ教訓や得た知恵は、次の冒険に役立つ道しるべとなります。最初は無邪気で無知だった愚者が、最後には深い知識と自己の理解を持ち、自己確信を持った存在へと成長しています。愚者の旅は、人生の終わりというものではなく、常に新しい始まりを迎えるサイクルを象徴し、人生の無限の可能性に対してオープンであり続けるのです。この終わりなき旅の中で、愚者は一歩一歩、学びと成長を続けます。
【愚者】の旅が示すもの
愚者の旅は、自己発見と精神的成長の物語です。愚者は、最初は無知で無計画でも、人生の中で出会う試練や学びを通じて、次第に深い知恵を得ていきます。愚者の旅路は、冒険、試練、成長、変容、そして再生の連続であり、人生が持つ無限の可能性と学びのチャンスを象徴しています。
この物語は、恐れずに一歩踏み出す勇気、過去を手放して新しい自分に生まれ変わること、そして新しい始まりを常に受け入れることの重要性を教えてくれます。愚者の旅は、誰にとっても常に続くものであり、終わりのない成長の過程として捉えることができます。
【愚者】は
【隠者】までの自己成長のステージを経て
【運命の輪】が境界線となり
【正義】から始まる統合のステージへと進みます。
【正義】から始まった統合のステージは、審判で完結し
新たなステージに進む。という魂の旅を続けます。
major arcanaの各カードのテーマ一覧表
0.愚者 (The Fool) - 新しい始まり、冒険、無限の可能性
愚者の物語は、無限の可能性を抱えた無知な状態から始まります。愚者は「ゼロ」の位置に立ち、何も知らないが故に全てが可能であり、未来への希望と冒険心を抱いています。彼の足元には危険が潜んでいるかもしれませんが、彼はそのことに気づくことなく、前へ進むことを選びます。この無垢で無防備な状態は、学びの始まりを象徴しています。愚者は「未知」という広大な世界に足を踏み入れ、そこから全てを学び取る準備が整っています。
1.魔術師 (The Magician) - 創造力、行動、自分の力に気づく
愚者が最初の学びを経て、次第に自分の持っている力に気づく時が来ます。魔術師のカードは、創造力、意図、そして行動の力を象徴します。愚者は自分の中にある才能やリソース(知恵、意志、精神力など)に気づき、それを現実の中で活用する方法を学び始めます。彼は、自分が持っている道具や資源(頭脳、直感、物理的な力)を駆使し、変化を生み出す力を持っていることを理解し始めます。
2.女教皇 (The High Priestess) - 直感、内なる知恵を学ぶ
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