タイニータスク
タイニータスク(Tiny Task)とは、2分以内に終わるタスクを指します。
すぐに処理せよ
タイニータスクは、すぐに処理するべきです。
後回しにすることで認知資源を無駄に食いますし、わざわざタスク管理するほどのものでもありません。すぐに処理して、さっさと終わらせてしまった方が良いのです。
よくある誤解
「すぐに」は「今すぐに」ではない
「本当に今すぐに」と解釈する人が多いですが、違います。
厳密に書くなら、
落ち着いているときに、
目についたら、
すぐにやる、というニュアンスです。
落ち着いてないときにわざわざタイニータスクをやるのは潔癖すぎますし、目についてない(認識していない)のにわざわざ探す必要もありません。
2分で終われるタスクはそんなに多くない
よくある反論の一つが「2分で終わりそうだが、実際はもっとかかる」ですが、おそらくタイニータスクの捉え方が間違っています。
タイニータスクの候補は「2分で終わりそう」ではなく「まあ問題なく終わるよ」とわかるような、低難度な or 慣れているタスクです。
以下記事がわかりやすいと思いますが、
美容院予約、返信ハガキ、Amazonで注文といったタスクはそもそも一般的にタイニータスクではありません。
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かんたんなタスクではありますし、忙しい人は感覚が麻痺しがちですが、2分というのは思っている以上に短いものです。
※電池については、すでに何度か購入していて、ブックマークからもう一度買う、くらいであればできそうです。
タイニータスクは、よほど慣れた仕事でもなければ、家事など定型作業がメインになります。以下に一つ例を出します。
1: 洗濯機を開始する
2: 部屋に散らかした洗濯物を仕分ける
3: 仕分けた洗濯物を仕舞う
特にわかりにくいのが 2: と 3: だと思います。これを一緒にすると、おそらく2分では終われません。
2分でできることなんてほとんどない
特に仕事ですと、2分でできることなんてないよ、と思われがちですが、そうでもありません。というより、2分でできることの範囲は能力と状況次第です。
極端なのが、メッセージのやりとりが多い権力者(マネージャーでも経営者でも何でも)です。分刻みのスケジュールで動いているような人ですね。
この人達はいかにボールを抱えず、すぐに返すか(あるいは無視して捨てるか)が腕の見せ所となります。大量の相手とのやりとりなど、タスク管理するのは厳しいからです。
※できないことはないが、地味で地道なタスク管理は、このような人達とは相性が悪い。
相手にボールを渡しておけば、次また返ってきたときに反応すればいいだけだから楽ですよね。
さて、十分な能力があれば、タイニータスクとみなせるメッセージも増えます。ボールを減らせる率も上がりますから、それだけ楽もしやすいです。
実際、このような人達は多くのタイニータスクを扱っています。一般人では5分、10分、それ以上かかることもタイニーに処理してしまいます。このような能力が必要な状況でもあり、ゆえに鍛えられもするからですね。
事例
GTDの文脈では「2分ルール」という言葉で言及されます。