極短物語「インポッシブル」
俺たちの後ろには沢山のゾンビ。俺と兄貴は走って逃げていた。
「いつまで走ればいいんだよ!!兄貴ィ!」
「もうちょっとだけ走れ!あそこに車が見えるだろ!?あれが俺の車だ!」
そうして俺たちは車までなんとか辿り着き車に乗ってその場を逃げた。
「ふぅ……どうにかなりましたね兄貴。」
「フッ何度も言ってるだろ?俺は不可能を可能にするって。(ドヤァ)」
ドヤ顔がウザイ。
一旦場が穏やかになったかと思いきや次は盗賊達が後ろから追ってきていた。
「待てぇぇぇ!その車を寄越せ!!」
「嘘だろ!?次は盗賊!?兄貴行けるか?」
「任せろって!」
兄貴はアクセル全開で逃げる。だがそこから随分と山を登っていったら目の前は崖で行き止まりになっていた。
「どうしましょう兄貴。もう逃げる手段がありません!」
盗賊が車から降りてこちらに向かってくる。
「弟子よ。俺はいつもなんと言っていた?」
その言葉を聞いて俺は兄貴を信じる事にした。
「不可能を可能にしてみせる…」
「そうだ…行くぞ!」
俺と兄貴はそのまま崖へアクセル全開で突っ込んでいき俺と兄貴が乗っている車は飛んだ。
そしてその車は後ほどペシャンコになって下に転がっていたと盗賊は言っていた。
~完~
*この物語はフィクションです。