スマホで読まなかったもの
9年くらい、ネット上の文章や電子書籍をスマホで読んできた。
最後のスマホはiPhone 6だったと思う。いまは電話の機能部分をケータイへ移行し、iPod touch。
そうなるまでは、ノートパソコンが常に開きっぱなしで、何をするにもパソコンで(仕事もずっとパソコンの前にいる仕事だったし)スマホは言わばサブ機だった。
子どもが生まれて、パソコンの前にいられなくて、メインはスマホに移った。画面はどんどん大きくなるし、このままいけるんじゃないかと思っていた。
たまたま Chromebookを買って、またノートパソコンが開きっぱなしの日々が戻ってきた。スマホで文章を読むことが減り、パソコンで文章を読む日々が戻ってきた。
とある芸能人のコラム(約3000文字)を読んでいて気がついたことがある。
「うん、好きだな。……これ、スマホだったら、長いと思って読んでないかも……」と、なんとなくだが思った。
スマホの頃は知っている人か、よっぽど気になる記事しかクリックして読まなかったということ。見るものの多くは見出しだけだったということ。
気になる記事でも長文だとわかったら後で読むことにしようと自分で保留して閉じていたこと。
この9年間で読まなかった記事はおそらく膨大であろう。
そして、パソコンがずっとメインだったら、スマホがメインのままだったとしたら気づかなかった出来事かもしれない。
そしてそれは、なにかしらの断絶をとうの昔に引き起こしていることなのかもしれないな、とも思った。
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