やっぱり、ワーケーションはやめられない!
はじめまして、神奈川県横浜市在住の江戸義和と申します。
横浜生まれ、横浜育ちの生粋のハマっ子ですが、江戸です。
深い意味はないですが、セットで覚えていただけますと幸いです。
さて、今回は11月6日から開催された「信州まるかじりワーケーション」を満喫させていただいた私の「やっぱり、ワーケーションはやめられない!」という気持ちを皆さまと共有させていただきます。
私が初めてワーケーションに参加したのは、2年前の2020年11月に開催された「第4回千曲市ワーケーション体験会」への参加でした。
その頃は“ワーケーション”という言葉の認知度はまだ低く、世の中的にはほとんど浸透していなかったと記憶しています。
私も”ワーケーション”という言葉は知っていたけれど、フリーランスの方やキラキラITベンチャーなど一部の方たちが余暇を楽しみながらウェイウェイ楽しむコンテンツだと勝手にイメージしており、ワーケーションへの憧れはあるけれど、都内の中小企業で働くサラリーマンの私にはハードルが高いと思っていました。
そんな私もコロナ禍により在宅勤務をする機会が増えていたので、「長野の千曲市も上山田温泉も知らないけど、出社しなくても仕事はできるから旅先でリモートワークをしてみるか!」と軽い気持ちで体験会に参加したことを覚えています。
そんな軽い気持ちで参加したワーケーション体験会ですが、良い意味で予想を遥かに裏切る体験となりました。
千曲市ワーケーションに集うすごい人々
千曲市のワーケーションに集まっていたのは、誰もが知っている大企業の幹部社員や中堅社員の方、若手ベンチャー経営者の方、官庁や地方自治体の関心も高いようで、官僚の方や県職員の方々など全国から個性あふれる方々が参加していました。(後から知りましたが、長野県はリゾートワークの聖地かつ、千曲市が熱いとワーケーションかいわいではジワジワと注目を集めていたとのこと)。
そんな、そうそうたるメンバーに囲まれて初めてのワーケーションを実践する私の心から湧きあがる”高揚”と、ちょうど見頃を迎えた信州の”紅葉”がリンクしていたことは言うまでもありません。
その時に、面白いなぁと思ったのは、都内での異業種交流会やセミナー後の懇親会などとは異なり、旅先でリラックスしているからか参加者同士の距離間が近く、驚くほど交流に深みがあることでした。
参加者の皆さんも同様に感じていたようで、その時限りの関係性ではなく、体験会終了後もご縁が続く関係性を築けたことは、まさに”セレンディピティ”を体感する貴重な経験となりました。
プログラムのコンテンツとホスピタリティに感動
もうひとつ驚いたのは、ふろしきやの田村さんや千曲市の山﨑さんをはじめ、皆さんのホスピタリティが高く、それぞれのワークができる環境に加え、”MaaS”や”ワーケーション”をテーマにした”アイデアソン”、善行寺別院での瞑想体験や寺院内でこたつを囲んでの「テラワーク」など、非日常の中でinput/outputがバランスよくできる工夫がされていたことです。ワーク×バケーションの”ワーケーション”という言葉に疑義的な私でしたが、言い得て妙だと腹落ちするとともに、自分の中で新しい価値観として”ワーケーション”が刻まれ、働き方のパラダイムシフトが起こった感覚でした。
ちなみに、その時に習得した”MaaS”や”アイデアソン”、”セレンディピティ”というおしゃれワードを頭に刻み、呪文のごとく、発しだしたのはこの頃からです。
人が人を呼び、ふるさとがどんどん面白くなる
あと、忘れてはいけないのが、戸倉上山田温泉という環境の魅力です。はじめてのワーケーションだったので、右も左も分からず、滞在期間中は楽天トラベルで予約した温泉旅館に宿泊したのですが、ワーケーションを街全体で盛り上げるべく、旅館内にワークスペースが確保され、Wi-Fiが整備されており、ビジネスホテルでは得られないリラックス空間と温泉、毎朝の美味しい朝食がいかにエネルギーになるかを知り、まさにウェルビーイングを体感することで「温泉×ワーク」のとりこになったのでした。
そんな強烈なインパクトを残すこととなった、私のはじめてのワーケーションin千曲。
最終日に参加者全員でアイデアを出しあった「夢ワーケーションアイデアソン」の中で、”Best of 夢ワーケーション”に選出された「ふるさとがどんどんできていくようなワーケーション」という言葉のとおり、春には桜やあんずの花見に訪れ、初夏には田植えを楽しみ、夏には家族でキャンプを楽しむなどなど、ただの旅行ではなく、人に会いに訪れることが旅の目的となり、私にとって千曲は、まるで故郷のような存在となりました。
それから2年の時を経て、故郷にはみんなの想いのこもったゲストハウス「昭和の寅や」が生まれ、ワーケーションで訪れる人と地域をつなげる憩いの場となり「フロスタ」のフローズンヨーグルトが温泉街に美味しい笑顔を生みだし、さらに上山田温泉のスナック街を盛り上げる新しいプロジェクト「NEOネオン」がスタートするなど、人が人を呼び、故郷がどんどん温かく、面白くなっている様子を目の当たりにして、地域のポテンシャルとワーケーションのもたらすイノベーションには可能性しかないと、感じざるをえません!
街のアップデートに伴い、千曲市ワーケーションも体験会からワーケーション・ウェルカム・デイズ(WWD)に進化し、全国からワーケーション参加者が集っていますが、体験会から続くホスピタリティと自由度、そして独特なゆるさはそのままに、回を重ねるごとにコンテンツに磨きがかかっています。(きっと、お蔵入りした企画やコンテンツも数多いことでしょう……笑)
そんなこんなで、この度の「信州まるかじりワーケーション」に話は戻ります。
信州まるかじりワーケーションに参加
今回のワーケーションはワーケーション自治体協議会と総務省が主催する「ワーケーション・コレクティブインパクト2022」の長野県代表としての開催です。
■ワーケーション・コレクティブインパクト2022
https://www.nihon-kankou.or.jp/home/topics/1661398236/
テーマは”スクラムまちづくり”。長野県と連携し、自治体の枠を超え千曲市、上田市、東御市、佐久市、小諸市、長野市松代の近隣市とスクラムを組み「信州まるかじりワーケーション」が開催されました。
初日は千曲市に集合して、Gororiでの全体説明会と、ウェルカムパーティーが「姨捨ゲストハウスなからや」を舞台にスタートしました。
久しぶりのWWD参加の私に「おかえり!」「ゆっくりしていって!」と声をかけてもらえることがうれしく、「ただいま!!」と故郷に帰ってきたという気持ちで一気にリラックスモードになれるのがホントに心地よいです。
顔なじみの皆さんに、はじめましての方、遠くは鳥取や山形から参加されている方やワーケーションを研究テーマにしている学生さんなど、今回も新しい出会いとセレンディピティの予感にワクワクした1日目でした。
まるかじり開始!目指すは別所温泉!!
2日目からは、いよいよ”信州まるかじり”開始!
上田市コースを選択した私は、サイクリングで上田市を巡るべく、上田駅からRoad to 別所温泉に挑戦。
バズらないYouTuberの安っぽい企画のごとく、おじさん3人での気ままなチャリ旅を満喫♪
超絶楽しいサイクリングでした。あっ、もちろん途中でワークもしまくりましたよ(笑)
Road to 別所温泉
目的地の別所温泉では、上山田温泉とは違った風情のある別所温泉の外湯で疲れを癒やしてから、地元の方々との意見交換&交流会に参加。
名物の美味だれ焼き鳥に上田みどり大根、旬の山採れ茸を堪能しつつ、ワーケーション受け入れや地域連携や共創について夜更けまで語り合う時間は、毎度プライスレスなひと時です。
3日目は、朝風呂につかり、朝もやに包まれた別所温泉街をあとにして、上田市内の里山へ。
アジトで感じるジビエを通した学び
「電⾞に乗って⾁に会う!-Rail×Meets×Meat-」のプログラムでは、「ジビエを通して今起きている⾥⼭の現状、”命をいただく”ことについて学ぶ」というテーマのもと、山学ギルド川端さんのガイドによるアニマルトラックを実践しました。
獣の足跡や形跡を観察しながらの里山散策は、ハイキングでは感じることのない山と自然の深みを感じる時間となりました。
アニマルトラックの後は山学ギルドにあるアジトでジビエランチタイム。
男の浪漫と遊び心の詰まった空間は、まさにアジトそのもの!
【ジビエ≒命をいただく】という想いで、シェフの石川さんによって丁寧に調理されたジビエのコースは最幸の美味しさで、アジトでの至福の時を過ごし、里山やジビエの新しい楽しみ方を教えていただきました。
毎日の交流会はセレンディピティがうまれる時間
3日目の夜は、千曲市に戻り各コースの情報共有会&交流会(3回目)。
ちなみに、2泊3日で3回ある交流会が千曲市ワーケーションのだいごみであり、セレンディピティの創出につながるポイントであることは言わずもがなです。
上田市コースの満足度が高く、いちばんアタリだと感じていた私でしたが、小諸市や東御市コースに参加した皆さんのお話や写真を見て、あっちも行きたかったなぁ……と、千曲市をベースにした近隣市との連携ワーケーションと信州まるかじりのポテンシャルには可能性しかないと、感じざるをえません!
ワークショップがワーケーションを進化させる!
最終日の4日目はワーケーション参加者と地域事業者で考える事業創出のワークショップ。
このワークショップでしっかりと考え、outputすることが千曲市ワーケーションの大きな魅力であり、気づきと学びになる時間です。
今回は、広域や地域連携をテーマにした具体的な事業モデルを考えるワークでしたが、まずは個々に今回のワーケーションを通じて得たキーワードやアイデアを整理して自分のスキルがいかせることを考える個人ワークを実施します。
個人ワークの後は、同じようなアイデアをもつ人同士でグループをつくり、グループワークで事業モデルの検討をして、プレゼンを実施する千曲市ワーケーションのハイライトシーンです。
これがホントに面白く、業種やスキル、年齢や立場がまったく異なる即席のグループながらも、まるでプロジェクトチームかのようにワクワクするようなアイデアが浮かび、すぐにでも実践したくなる質の高い事業モデルがでてくるので、個人的にとても勉強になりますし、企業としても地域貢献や新規事業のアイデアを持ち帰る場となります。
“ワークアウト×ドーパミン”や”芋煮×MaaS”などなど、今回のワーケーションで生まれたアイデアが次につながり、ブラッシュアップ&バージョンアップしていく千曲市ワーケーションは、やっぱり中毒性があります。
“千曲市WWD”は信州まるかじりを経て”WWD”に進化し、ゆくゆくはWWWD(ワールド・ワーケーション・ウェルカム・デイズ)になる日を楽しみに、これからも千曲市ワーケーションに参加したいと思います。
「あ~、やっぱり、ワーケーションはやめられない!」
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