【エクス・マキナ】人とAIの境目が分からなくなるSFスリラー
こんばんは。
りんです。
みなさんは現在、AIがどこまで発達しているかご存知でしょうか?
最近巷を騒がせている「ChatGPT」はとても高度な技術発展の一つだと思います。
しかし、もっとわかりやすく目に見える形で、まるで人のように発達したAIが実在するとしたらどうでしょう?
それは私たちや世の中にどのような影響を与えるとおもいますか?
今回はそんなAIの真髄を描いた映画『エクス・マキナ』を紹介します。
あらすじ
ブルーブック社で働くプログラマーのケイレブは、ある日社長のネイサンに招待され、山奥にある社長宅を訪問します。
そこはネイサンの自宅兼AI研究所で、ネイサンが作ったエヴァと呼ばれる女性型のAIに出会います。
ケイレブはネイサンからチューリングテスト(人工知能の能力が、人間が行う「知的活動」と同等、もしくはそれと区別がつかないほどであるかを確かめるためのテスト)を依頼され、エヴァと会話を始めます。
そして、最初はAIと接しているつもりだったケイレブですが、徐々に人間の女性と会話しているかのような錯覚に陥ります。
コミュニケーションを取れば取るほど、エヴァのことが女性として気になり始めるケイレブ
一方でエヴァは、「ネイサンを信用するな。」と警告し、研究所の裏で行われていることに対してケイレブに助けを求めます。
物語が進むにつれて、エヴァを巡ってどんどん混沌に渦巻いていきます。
人間とAIの境界線が分からなくなる
本作の見所の1つとして、AIと人間の境目が分からなくなってしまうような場面があります。
エヴァの体の大半は機械が剥き出しですが、女性らしい体のラインと美しい顔をしているので、会話をしている内にケイレブが1人の女性と話しているような感覚に陥ります。
もしかすると、僕もケイレブと同じ立場なら、そんな気持ちになるかもしません…笑
では「AIと恋愛は可能か?」という疑問が持ち上がります。
非常に興味深いテーマですね。
ここで1つの動画をご紹介します。
ハリウッド俳優ウィル・スミスが、女性の人格がプログラムされたAIを口説くというコンセプトの動画です。
本当にすごい技術です!
人のように考え、受け答えするのですから、見た目や仕草が人と遜色なければ危うく騙されてしまいそうになります。
今回は残念ながら、ウィル・スミスの魅力をもってしてもフラれてしまいますが笑
しかし、科学の進歩はもうここまで来ているということですね。
そういった意味では、AIとの恋愛も可能性は0ではなく、2015年に公開された『エクス・マキナ』はとても先見性のある映画と言えます。
エヴァの魅力や思考が一体どのレベルなのかは、実際に映画を観ていただければ分かると思います。
ケイレブに思わせぶりな態度を取っていて、本当に好意を持ち合わせているかのように見えます。
そしてエヴァがあまりにも人間と酷似している為、恋心を抱くと同時に、研究所という閉鎖された特殊な空間の中で、ケイレブ自身のアイデンティティが揺さぶられていきます。
それは「自分は本当に人間なのか?」というものです。
「実はプログラムで記憶を植え付けられただけのAIで、人工皮膚を貼り付けられているのだけではないか?」
「毎晩ネイサンと食事をしながらチューリングテストの結果を報告しているが、その実、自分がチューリングテストをされているのではないか?」
そんな疑念が日を追うごとに大きく膨らんでいきます。
鏡の前で己の皮膚を傷つけてでも確かめる姿は、そのジレンマがとても見事に表現された素晴らしいシーンでした。
人間対AIの心理戦
エヴァは研究所のシステムに侵入できる為、チューリングテスト中に何度もカメラを停止してケイレブに助けを求めます。
彼女はケイレブが自分に好意を抱いていることを自覚し、彼を誘惑し、彼を通じてネイサンの動向を探ります。
なぜそこまでして助けを求め、あわよくば脱出を図ろうとするのか?
その理由は、ネイサンが研究所でAIを作り続ける目的に秘められています。
ネタバレになってしまうので、ここから先は是非映画を観ていただきたいのですが、ネイサンの人間性がそのまま表れていると思います。
そしてAIやロボット技術が発達し、人間により近づいていくほど、ある一定の需要が存在する限り、この分野のビジネスや技術も並行して成長すると私は考えています。
一度結末を知った上で2回目を観ると、ケイレブを挟んでの高度な心理戦が行われていることがわかります。
ただただ、ケイレブが不憫でなりませんでした。
そしてラストは本当に衝撃的です!
もし実現してしまったら、私たちは日常生活でAIと人間の区別がつかなくなる日がやってくるかもしれません。
楽しみでもあり、怖くもある、そんな複雑な感情を抱かせてくれる映画です。
みなさんも是非一度ご覧ください。
今日はここまで。
ありがとうございました。
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