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働き方改革マガジン~教師が定時で帰れる未来へ~_vol.4_

 このマガジンでは、学校における働き方改革情報をまとめています。
 毎週月曜日配信予定です。
 時間外労働は過労死ラインを超えているのに残業代は出ない、そんなブラック教育現場を改革しようと始めました。毎週見ていただければ、少しずつ時短術や考え方が身に付いて早く帰れるようになると思います。
 今私たちができることは、自分の勤務校の改善と個人の生産性アップです。文科省や自治体が動くのを待っていたのではすぐ定年になってしまいます。今残されているカードで定時出勤、定時退勤を一緒に実現してみませんか?


※おすすめ商品のリンクを掲載してますが、アフィリエイト等での収益化はしていません。あくまで、ブログを見ていただいた方の利便性を追求したものです。ご承知おきください。
【発信者について】
 公立小学校に勤務する28歳教員7年目です。働き方改革主任を命じられ、日々勤務校の非効率な部分を改善しています。
 結婚を機に採用試験を受け直し、他県に移りました。教員夫婦ですのでどうしてもじいじばあばに頼ることが多くなることがわかっていたので、妻の実家近くに住んでいます。私は農家の長男なんですけどね😅 まあ今の時代はそこまで関係ないかと。
 そういう経緯もありまして、女性が働きやすい環境ですとかLGBTにも関心があります。また、SDGs主任も務めさせていただいてますので、「持続可能な教育現場」を意識して活動しています。💻がある程度できることもあり、影のICT主任とも言われていたり😅
 2歳と0歳の娘がいるため、私自身も働き方改革を進め、時間外労働の削減に務めています。

では、今週の記事へ❗️↓↓↓

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1.働き方改革ニュース|教採倍率低下の抜本策|東洋経済オンライン

このコーナーでは、学校の働き方改革につながるニュースを紹介していきます。

小学校の倍率は過去最低の2.7倍。
2倍を下回る自治体は12。。。
3倍を下回ると、質を保てなくなると言われている。
倍率が下がった理由は主に2つ。
1つは、団塊世代が抜けた分を補うために採用人数を増やしたこと
2つ目は、教師という仕事の魅力が下がったこと。

教師へのイメージアップを図るためにつくられた「教師のバトン」は、現場の悲痛な叫びが連呼され、逆効果となった。

実際に教師の数が足りていない自治体も少なくない。
教員不足→仕事量はそのまま→ひとりの負担は増える→余計にブラック→さらに教師の魅力は下がる→倍率は下がる→教師の質は低下→教育の質も低下→子どもたちが損をする という最悪の負のループが既に何周も回っている。

ちなみにフィンランドの教育は
教師は院卒で質が高い→給与や地位が高い→倍率高い→教育の質が高い→子どもたちにもメリット といった感じ

日本は倍率を上げるために、採用試験を簡素化し始めている。
受験年齢の制限をなくす、実技試験はなくす、などなど。
明らかに負のループを助長している。

正のループに戻すには、「働き方改革」しかない。
人を増やせないなら業務を減らすしか無い。
日本が求める子どもたちの姿(ビジョン)をもう一度精査して
捨てる部分は一回捨てないといけない。

実際現場は、教務主任が担任もしているなんて、全然めずらしくない。
2人分の仕事を平気で任されたまま、新年度を迎えてしまう。
教育は崩壊しつつある。
教師の善意と無理でなんとか形を保っている。

私達が想像しているよりももっと早いスピードで
改革しないといけない。
でも日本人は「変わる」ことをとても苦手としている。

日本の教育史の中でも「今」はまさに転換期かもしれない。
今現場にいる先生たちで、なんとか「働き方」を変えていこう!

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2.働き方改革実践例|
欠席連絡のデジタル化


このコーナーでは、ネットや書籍から集めた働き方改革実践例を紹介していきます。

皆さんの学校は既に導入されていますか?
欠席連絡を「Microsoft Forms」や「Googleフォーム」で行うというものです。
朝の職員室は電話がたくさんなっているイメージがあります。
私の学校は少なくともそう。教頭や教務が作業を中断して電話に応対します。欠席連絡を受けて、担任に校内電話で連絡という流れ。
ここの大きな問題点は、教頭、教務の作業が中断されるところ。
かなりの集中力のロスになるかと思います。

そこで保護者からの欠席連絡をweb上で行う事例が紹介されています。
文科省の働き方改革事例集の中には具体的な設定の仕方まで紹介されていますので、むしろ「やりなさい」という意図を私は感じます。

私も夏休み中に仮実装する予定でいます。校長先生の許可が下りれば、2学期中に実現はできるかなと思います。
誰かがやってくれるのを待つのではなく、できることを片っ端からやっていく。文科省の働き方改革事例集のリンクも張っておきます。
https://www.mext.go.jp/content/20210330-mxt_kouhou01-100002245_1.pdf


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文科省HPより↑↑↑
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3.本校の実践紹介|
職員室の動線を増やす


このコーナーでは、私が働き方改革主任として勤務する公立小学校の実践を紹介します。

今回は職員室内のレイアウト変更です。
私が働き方改革を任されてはじめにやったのがこれです。
本校は、先生方の机が6~12台くらい横につながっていて、とにかくプリンターまでの距離が長いこと長いこと。
とても不便に感じていました。

そこで、いらない机を空き教室へ移動し、通路を2箇所増やしました。
また、もとある通路の幅も広げました。
私の計算では1つの通路を確保することで1回5秒の短縮になります。(実際に測りました)
往復で10秒の短縮。新設した通路は1日5回は通るとして、一人一日50秒の短縮。200日出勤するとして、10000秒の短縮。1年で166分縮めることができます。逆に言うと、今までは1年のうち約3時間位を無駄な移動に使っていたわけです。
常勤の職員が25人いたとして、全体では約70時間の削減です。

ビフォーアフターをかんたんに描いてみました↓

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4.知っておきたい法律|
法律相談へ行ってきました!


このコーナーでは、労働に関する法律を紹介していきます。

今回は具体的な法律紹介ではなく、先日行ってきた法律相談の内容を書きたいと思います。

組合の無料法律相談へ行ってまいりました。
実際、今の教育現場は違法労働なんじゃないのかというのを確かめたくて弁護士さんに相談してきました。
人生で初めて弁護士という方にあったのでわくわくどきどきでした。

前提として、校長先生の命令がない限りは残業してはいけない。
現状は、実際は命令がなくとも残業をしている。
ただ、校長先生が残業している先生に対して何も言わない場合は
黙認していることになり、命令と捉えることができる。

つまり、校長先生が「私は命令していない。先生方が勝手に残っているだけだ。」という弁解は無効とのこと。
ただし、校長先生がいないところで残業している場合(早朝出勤や休日出勤)は、校長先生が命令したとは言えない。

また、自分に任されている仕事が労働基準法が定める労働時間を超える場合は断ることができるとのこと。(超勤4項目で命令された場合は除く)

私もこれを知ったからと言って、校長先生に楯突いたりはしませんが、知識として知っておくだけでも意味はあるのかなと思います。初めて申し込んだ無料法律相談でしたが、有意義な時間でした。弁護士の方も教育現場のブラックさに驚いていました汗

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5.ちりつも時短術(pc編)|
ショートカットキー


このコーナーでは、劇的に早くなるわけではないけど、少しずつ身に付けていくと生産性が少しずつ上がっていく、そんなpcスキルを紹介していきます。

既にいくつかのショートカットキーを使っている先生は比較的多いハズ。しかし、コピーアンドペーストくらいしか知らない。。。という先生も多いハズ。今回私が特におすすめしたいのは「Tabキー」「Windowsキー」「Altキー」を使ったコマンド。

Twitterで有名な「Excel医@デザイン勉強中」@Excel_design_Drさんの画像が大変わかりやすいので載せておきます。ワードバージョンとパワポバージョンもあります。自由に使って良いとのことでしたので、私は職場で印刷して配布しました。結構好評でした。

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しかしですね。。。
ショートカットキー一覧などを机上に置いている先生は今までも見たことはあったのですが、使いこなせている先生は多くありませんでした。
一覧を飾るだけでは身につきません。
私が現在多くのショートカットキーを覚えられているのはコツがあります。
それは「その都度調べる」というものです。

とっても地味ですが、必要感がないとどうしても覚えにくいです。
調べる時間はかかってしまいますが、「〇〇 ショートカット」で検索すれば大体出てきます。
私はいまだにもっと使えるショートカットキーがないか検索します。
コツコツためていくことで、これから先のPCタイムを格段に快適な作業にしてくれます。将来の自分にごほうびを送りましょう!!!

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6.ちりつも時短術(行動編)|
教室⇔職員室の移動回数を減らす


このコーナーでは、5番のコーナーの行動編です。ちょこっとした工夫を積み重ねて時間を生み出す方法を紹介していきます。

今回は、教室と職員室の移動回数を少なくするというものです。
既に意識してらっしゃる先生は多いかと思います。
私も工夫しているとはいえ、まだまだ、余計な移動が多いです。

私の実践は2つ。
教室内に「職員室へもっていくコーナーをつくる」
職員室内に「教室へもっていくコーナーをつくる」

です。
教室の教師机のとなりにストーブがあるので、その上は「職員室へもっていくもの」と決めています。
職員室の机の右中段の引き出しは「教室へもっていくもの」と決めています。
たったこれだけですが、効果は大きいです。
忘れ物が減る。「〇〇を教室へもっていく」というのを覚えておかなくていい。
脳の負担が減ります。なるべく余計なことにエネルギーを使わないように意識しています。

「無駄な移動」というものに目を向けると「無駄な仕事」にも自然と目が向けられるようになるかと思います。みなさんはどんなことを意識して移動していますか?

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7.業務効率化のおすすめツール|
iPad+Apple Pencil

このコーナーでは、揃えるだけで仕事が早くなるグッズを紹介しています。

支給されている自治体は本当に羨ましい。
私は自己資金で昨年度購入。今ではすっかり私の相棒になっています。

私のiPadを見てこんなことをよく言われます。
「便利なのは知っているけどそこまでお金出せないよ。」
「使いこなせるかわからないし。。。」

その気持ち本当によくわかります。。。
私も買う直前までそんな気持ちでした。。。

高いんですよ。iPad+Apple Pencil+カバーで60000円くらいはします。
自分でもよく購入したなと思います笑

だ、仕事は劇的に早くなりました。
教材研究がらく。書類整理がらく。いろんなアプリで授業の幅が広がる。
今ではiPadを使わない日はないです。

私にとっては60000円以上の価値は大いにあります。
うーーん。。。でも高いですよね。。。

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8.書籍紹介|
ケーキの切れない非行少年たち


このコーナーでは、私が実際に読んだ本の中からおすすめを紹介します。働き方改革関連の本もあれば、ビジネス書や金融系なども掲載していきます。

今回は直接働き方改革をすすめるものではありません。
自分の教育観をアップデートすることで、不必要な生徒指導を増やさないようにしようというものです。
非行少年たちの多くは「認知」に不十分なところがあるというのがこの本の結論です。そしてその「認知能力」はコグトレと呼ばれるトレーニングで鍛えることができるとのこと。
特別支援教育の領域ですが、通常学級の児童にも効果的だと私は思ったので、2学期から実践してみようと模索中。

教師は本当にいろいろな子どもを相手にしますから、反射的に反応していたのでは、双方が疲れるだけです。
この子の行動はなぜ起こったのかを考えていくことで、根本的な課題を解決することにつながると思います。その場しのぎの生徒指導ではなく、その子の将来をよくするためのトレーニングをしていきたいと思うようになりました。

ちなみに非行少年たちばかりだけでなく、全ての人にとって「認知」レベルを向上させることは意味があるかと思います。読んでみて、私もたいして変わらないな。。。と反省しました。私自身コグトレで自分の認知レベルをあげたいなと思います。

学年主任の先生に紹介していただいて一気読みした本です。おかげさまで自分の教育観を刺激する良書に出会うことができました。


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9.考え方が変わる名言|
何もしないことが、一番のリスク


私が過去に影響を受けた言葉を紹介します。100に1つも刺さる言葉が見つかれば幸いです。

今回は、オラクル創業者ラリー・エリクソン氏の
「この世界では、なにもしないことが一番大きなリスクになる」です。

教員の過酷労働問題を先送りにし続けた結果、今の日本の公教育があります。「自分がこの地位にいる間は穏便に済まそう。」という思考はかなりデンジャラスだということがわかりますね。


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10.ふと思うこと〜ミニコラム〜|
働き方改革を実現するビジョン


このコーナーでは記事としてまとめるほどではいけど、日々感じたことや違和感などをつぶやいていきます。

実際、働き方改革のゴールって何だろう?
そこに行き着くためには何をすればいいんだろう?

最近そんなことばかり考えます。
私のゴールは
日本の教員が労働基準法の規定通りに働く
 です。


具体的には
・超勤4項目以外で残業しない
・残業したとしても、月最大残業時間は8時間
・有給消化率100%
・休憩時間を45分しっかりとる

の4つです。

これを達成するには、どう考えても私個人の力では不可能です。
たくさんの人に助けてもらわないといけません。
そういう意味では、「助けてもらえる人物」になることはマスト。

国や自治体、所属長に助けてもらえるような進言の仕方を身に着けないといけないと感じます。不必要な論戦は避ける。戦いを略すと書いて「戦略」。

教師のバトンで不満を言うのもいいんですが
政治家に「こんなにがんばってくれている先生たちを助けたい!」と思ってもらえない限りは変わらないと思います。

そのためには、進言の仕方は大事だなと。
権利を主張するだけでは組織は動かない。最終的には「人」。
上層部の人間の「心」を動かさない限りはこの改革は成し遂げられない。

私は、はじめ、市教委に進言して大失敗しました。。。
まずは自分の影響の範囲内で改革を実行中です。
自分の学校の残業80時間以上の先生をまずは0にすること。

それが今私がやるべきゴールなのです!!!

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今週も最後まで読んでいただきありがとうございました😭😭😭
週に1回というペースですが、少しでも皆さんの負担が減るよう配信を続けていきたいと思います。応援よろしくお願いします!!

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