ギグワーク(GIG WORK)とはどんな働き方?
今回は最近よく話題に出るようになった、ギグワーク(GIG WORK)とは?について書いていきます。
数年前からギグワークという言葉や、本や記事を見かける事はありましたが、このコロナによってさらに脚光を浴びるようになったように感じます。今後より働き方が変化していく中で、知っておくべき言葉の一つではないでしょうか。
ギグワークって何?
ギグワークという言葉は、
英語の「ギグ(gig)」と「ワーク(work)」を組み合わせた造語です。
「ギグ(gig)」とは元々、アメリカのミュージシャンの中で音楽の演奏において、小さなライブハウスなどでの短いセッションや、クラブなどで一度だけ演奏するなど、単発で即効演奏する事を言います。
その言葉から派生して、2019年頃くらいからアメリカでギグワークと言う言葉が言われ始めました。会社のような組織に所属せずに仕事を受け、1回の仕事で完結する単発の仕事、部分的な作業を指します。スキマ時間を使って、自分の都合の良い時に働けるのが最大の特徴です。
そして、このように働く人たちを「ギグワーカー」、ギグワークで成立する経済圏を「ギグエコノミー」と言います。
具体的なギグワークの事例は?
一番わかりやすいのは、UberEatsの配達ではないでしょうか。
大きいカバンを背負って自転車を走る人達を、ここ数年で一気に見かけるようになりました。出前サービスを利用していない飲食店でも、UberEatsのアプリを利用して配達を頼めるため、とても便利なサービスになっています。ただ、料理の配達をするのはUberEatsの社員ではなく、UberEatsに登録した配達パートナーの人達で、スキマ時間を使って働いているギグワーカー達です。
話題となった、こちらの"UberEats(ウーバーイーツ)で月収100万円達成した男"のインタビュー記事も印象的でしたね。
その他の事例としては、
・Amazonの配達
・YouTubeなどの動画編集
・翻訳
・ライティング
・資料作成
・ホームページの一部バグ修正
…など、これらはほんの一例になりますが、こういった仕事も全てギグワークになります。
ギグワーカーとフリーランスの違いとは?
一見、フリーランスの働き方と何が違うのか?と思う方もいるかもしれませんが、ギグワーカーとフリーランスとでは大きな違いがあります。
>フリーランスの働き方
フリーランスは、企業と雇用契約を結ばずにプロジェクト単位・案件単位で仕事を受け、プロジェクトを完遂する事が義務となります。専門知識や技術を提供し、成果報酬型の働き方です。
>ギグワーカーの働き方
これに対してギグワーカーは、プロジェクト丸ごと引き受けるのではなく、部分的な作業を担う働き方です。自らの裁量で決めた出来高成果によって最終賃金が決まります。
>アルバイトの働き方
補足として、アルバイトの働き方も比べてみましょう。
アルバイトは、未経験でも採用されることが多く、曜日や労働時間など一定期間の労働を約束して企業と雇用契約を結ぶ、時間報酬型の働き方です。
このように、同じような働き方に見えても、形態や報酬について大きな違いがあります。
ギグワークに合っているのはどんな人?
ギグワークは、自分の働きたい時に働けるという特徴があるので、それを活かしたい方にぴったりな働き方だと思います。
例えば、
・本業+αでお小遣い稼ぎしたい
・妊娠中、子育て中のママさん
・複数の仕事を掛け持ちしたい方
・在宅でネット完結の仕事をしたい方
・会社に縛られないで自由な働き方をしたい方
・時間に縛られないで働きたい方
・場所に縛られないで働きたい方
…などに合っていると思います。人それぞれ目的は違うと思いますが、これからの時代、もっともっと自分で働き方を選ぶ・選べる時代になっていくのではないでしょうか。
すぐに始められるギグワークは何?
今すぐ簡単に登録してできるギグワークとしては、
・労働系だと、UberEatsの配達やAmazonの配達(Amazon Flex)など
・在宅系だと、スキルシェア関連 でしょうか。
>労働系ギグワーク
配達系だと、自転車や車を持っていないとできないと思われがちですがそんな事はありません。今は便利なサービスがたくさんあります。例えば、自転車でいうと今はシェアサイクルが増えているので、自転車を自分の好きな所で乗り捨てできるシステムも増えています。車に関しても、Amazonの配達(Amazon Flex)ではサイトをみる限り、車のレンタルやリースも行っているようです。
>在宅系ギグワーク
スキルシェアに関してはこちらの記事で紹介しています。
技術的な事しかサービスにできないのではないか…と思われる方も多いですが、実際にサービスを見てみると、「●時間、私とおしゃべりしましょう」「なんでも悩み相談聞きます」「あなたにぴったりのカフェ教えます」「おすすめの本10冊お送りします」「モテるファッションコーディネートします」「テニス教えます」…など、自分の特技や趣味を活かしたサービスも多く見かけます。なので、まずは勇気を持って始めてみる事が大事です。
労働系も在宅系も、どちらもスキマ時間を使ってできる、ギグワークです。
未来を見据えた働き方を考えよう
正社員である事が当たり前のような時代もありましたが、どんどんとその当たり前が変わっています。働き方は人それぞれ、自由でいいのです。
稼ぐという事にフォーカスする事も大事ですが、自分の知識や技術、特技、趣味が何に役に立つのか考えてみると、意外にたくさんある事に気づくと思います。自分では気付いていない事もたくさんあると思います。私が相談に乗る方の中にも、自分では当たり前に思っている事も、他の人から見ると素晴らしい知識や技術、特技、趣味だったという事がたくさんあります。なので、周りの人に聞いてみるのも何かのきっかけになるかもしれませんね。
この記事では基本的な内容をご紹介しましたが、ギグワークに関するおすすめの本があるので最後にご紹介しておきます。
▶︎電子書籍Kindle版 [GIG WORK/ 長倉顕太]
この方の本は何冊か読んでいますが、表現が上手だし、ズバッと言いたい事を包み隠さず伝えてくれるので好きです。ギグワークや働き方についてもっと深く考えたい方はぜひぜひ読んでみて下さい。さくっと読めます。
今回はギグワーク(GIG WORK)とは?について書いてみました。みんなでどんどんギグっていきましょう!ではー!
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