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04_弁護士の無料相談に行ってみた

前回の 03_無料で弁護士に相談してみよう でお話しした、
・トラブルの概要
・証拠のまとめ
・質問事項のまとめ
等の書類も出来上がり、準備は万全。いよいよ法律相談の日がやってきました。
ちなみに僕が実際に利用したのは、以下の2つの「無料相談」です。


【無料相談1】お住まいの市区町村の法律相談

まずは申込み

お住まいの市区町村の広報、もしくはホームページで法律相談についての情報が確認出来るかと思います。よくわからない場合は、役所へ電話してみると教えてもらえるはずです。
僕が住んでいる市区町村では、平日はほぼ毎日、対面での法律相談が開催されているようでした。すぐに役所へ電話をし、最短の日時を尋ねると翌日に空きがあるとのことでしたので、そのまま予約をしました。
予約時には住所・氏名・電話番号が必要です。(匿名での相談は出来ませんので、抵抗がある方は【無料相談2】に紹介する「フリーランス・トラブル110番」をご覧ください。)

そして相談当日

そして翌日、約束の時間に役所へ。場所は、役所の奥の方のスペースの、小さな半個室のようなところでした。コロナ対策のためかドアは開いたままでしたが、待合スペースと距離を置く配慮がされており、相談内容を第三者に聞かれる心配は全くありませんでした。
あらかじめ用意した資料(「トラブルの概要」「証拠のまとめ」「質問事項のまとめ」等)を見ながら事情を説明。個人的にこういう場の弁護士さんというと何となく年配の方をイメージしていたのですが、実際応対していただいたのは40代くらいの若々しい男性弁護士で、僕の素人丸出しの質問にもテキパキと答えるドライな雰囲気の方でした。
色々と書類を持ち込みましたが、弁護士さんは「契約書」を熱心に見ていたので、やはりこれが一番大事なんだな、と感じましたね。

事前にまとめた質問事項をチェックしながら話を進めましたが、こちらが問題に感じていることは案外「問題無し」と判断されることも多く、かなり意外でした。
例えば「企業から〇〇を提出するよう要求される」という事案があったとします。僕が調べた限りでは、その〇〇を要求する行為自体がとある法律に引っかかるので「これは企業側の法律違反になりますか?」と聞くと、「それはあなたが断れば良かっただけの話で、あなたはそれを提出したのだから合意しているとみなされ法律違反ではない」とかですね。法律ではそういう考え方になるのか・・・とすごく勉強になりました。フリーランスである以上、自分のことは毅然とした態度で守らなくてはいけないんだなぁと。実際に仕事を貰えるかどうかの瀬戸際で毅然と意見を言う、というのはなかなか難しいところでもあるのですが、意識を改めなくてはいけないな、と思わされました。

30分はやはりあっという間に経ってしまいましたが、自分としては行って良かったな、と思える時間でした。「法的な視点で見るとどこに問題があるのか」ということが浮き彫りにされるので、今度はそこを重点的に広げていけば良い訳です。突然のトラブルに巻き込まれて右も左もわからない状態でしたが、進んでいく方向性を見つけてもらえたような気がしました。

ちなみに弁護士さんからの営業的なものは一切なし。時間が来たら、はい終わり、です。名刺すらいただけませんでした。おそらく役所内で営業禁止のルールがあるんじゃないかな?と思います。
相談はしてみたいけれど、その後営業をかけられてお金がたくさんかかったらどうしよう・・・と不安に思っている方は、そこは安心していただいて大丈夫です。


【無料相談2】フリーランス・トラブル110番

まずは申込み

こちらも「フリーランス・トラブル110番」と検索していただくとすぐに出てきます。ホームページを見ると、かけた電話でそのまま弁護士さんが相談にのってくれるのかな?と思ってしまったのですが、こちらも市区町村の法律相談と同様、まずは予約からです。
予約時には、住まいは市区町村まで、年齢は〇十歳代まで、トラブルの概要と、あとはどこで「フリーランス・トラブル110番」を知ったか、ということを聞かれました。匿名性が高いので、市区町村の法律相談よりも敷居は低いかもしれませんね。連絡のつく電話番号だけは必要ですので、そこはご注意ください。
こちらも役所同様、最短の日時を尋ねると翌日に空きがあるとのことでしたので、そのまま予約をしました。

そして相談当日

翌日、僕が教えた電話番号宛に弁護士さんから直接電話が。ちなみにこの電話がかかってくる時間は選べません。〇日で予約したら、〇日の9:30~16:30の間、いつでも電話に出られる状況にしておかなくてはなりません。午前とか午後とかの希望も受け付けてもらえませんので、そこはスケジュール的に調整が必要ですね。

弁護士さんには、予約時にオペレーターの方に話したトラブルの概要が伝わっていました。制限時間は市区町村の法律相談と同様、30分しかありませんので、既に概要が伝わっているのは時短になり、かなり助かります。
実はこの時、前回市区町村の無料法律相談を受けてから2ヶ月ほど経過していたんですね。2ヶ月の間に色々調べたりして僕もほんの少しだけ法律の知識が増えていたこともあり、前回よりちょっと突っ込んだ相談が出来ました。
市区町村の法律相談では企業側のおかしな点をあぶり出す、という感じだったのに対して、今回の相談では、今後どういう方法を取っていくかという具体的なところまで言及出来たので、僕自身とても満足度が高かったです。


まとめ

2ヶ月のタイムラグと相談内容の違いを踏まえた上で、僕が感じた2つの無料相談についてまとめてみます。

市区町村の無料法律相談
〇対面で相談出来るので安心感がある
△個人情報を出さなくてはいけない

フリーランス・トラブル110番の無料相談
〇匿名性が高い
〇フリーランスに的を絞った無料相談なので、専門性が高い
〇希望すれば対面やオンラインでの相談もOK
△電話番号が必要
△電話がかかってくる時間の指定は不可

個人的にはどちらの無料相談も満足度は高かったです。
基本、一人での闘いですので、話を聞いてもらえるというだけで心強い気持ちになれるという側面もあったかと思います。
「弁護士さんに法律相談」と聞くとつい身構えてしまいそうになりますが、こういった相談が無料で出来るのは本当に有難いシステムだと感じました。




※注意※

このnoteは、自身に起きた報酬未払いトラブルの実体験をベースに、法律素人である僕なりの解釈や考え方を書き綴ったものです。
個々のトラブル内容により必要な情報や考え方は異なってくるかと思います。必ず弁護士さんや公的機関等、法律に詳しい方にご相談ください。
僕の体験談が、少しでも皆さまのトラブル解決のお役に立てれば幸いです。


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