2-5ポストプロセスを使う【Unityゲーム開発の基礎】作って学ぶブロック崩し
ブロック崩しを作りながらUnityを学んでいこう!
フェーズ1で作った「ブロック崩しの骨格」。
フェーズ2では「見た目をかっこよく」していくことが目標です。
主要なオブジェクトに加えて背景も見栄えを改善できました。
今回は画面全体へエフェクトをかけてみたいと思います。
ポストプロセスとは
Unity にはポストプロセス (Post Processing) という機能があります。
ポストプロセスは、画面に表示する直前の画像に対してフィルターとエフェクトを適用する処理です。最終的な色味や明るさの調節はもちろん、背景をぼかしたり光を強調したりといった加工もできるようです。
ブルーム (Bloom)とは
様々な効果をもたらすことができるポストプロセスですが、その中からブルームという機能を使ってみようと思います。
ブルームは画像の明るい領域から伸びる光のフリンジを生成して、非常に明るい光があふれ出ているような効果を作ることができます。
ブルーム (Bloom) を実装する
Camera の Post Processing を有効にする
Main Cameraオブジェクトを選択して Inspector ウィンドウを見てみると Camera コンポーネントの Rendering という項目に「Post Processing」というチェックボックスがあるので、チェックを入れて有効にします。
Global Volume を追加する
Unity ではポストプロセスのことを Volume と呼ぶようです。
Volume にはいくつか種類がありますが、Global Volumeを使うと常にポストプロセスが適用されます。それ以外の Volume は範囲を持っていてその中にカメラが入った場合のみポストプロセスが適用されるというもののようです。
Hierarchyを右クリックして Volume → Global Volume を選んでオブジェクトを追加します。
Profile を作成する
Global Volume オブジェクトを選択して Inspector ウィンドウを見ると Volumeコンポーネントに Profile という項目があります。
Newボタンをクリックすると Profile が作成されます。
Profileは Assets/Scenes/[シーン名]/Global Volume Profile.asset というファイルに保存されます。
Profile が出来上がると「Add Override」というボタンが現れます。
Bloomを追加する
「Add Override」ボタンをクリックして Post Processing → Bloom と選んで Bloom を追加します。
こんな感じで Bloom の設定項目が追加されます。
Threshold は効果を適用する輝度のしきい値で、Intensityは効果の強さです。この2つにチェックを入れて値を調整していきます。
これが今回の成果です。
つづく
次回:3-1タイトル画面を追加