バレリーナにはなれないけれど
子どもの頃の願いってもっと違うじゃないですか。新幹線になりたいとか、バレリーナになりたいとか、現実を無視してるじゃないですか。
バレリーナになりたいってみんな思いますよね。
……ムーンプランナーさんとあきやさんの会話に比喩でなく吹き出しました、ペンネーム・魔法使いのバレリーナです。この例え、ムーンプランナーさんの記事でも出てくるので知ってはいたんですが、音声で聞くと破壊力が違いますね……。
(※上記の会話はお二人の会話そのままではありません)
(※当方、ペンネームはバレリーナですが自問自答ファッションのコンセプト職業は作家です)
というわけでこちらのスペース(アーカイブあります)を聞きました、面白かったです。PCを開いてnoteの下書きにキーワードをメモ、しずかなインターネットのウィッシュリストに適宜追記しつつ聞いていました。
以下、印象に残ったことなど。
ウィッシュリストって福神漬なんですか?
いや、冷静に考えてみたら確かにウィッシュリストはスケジュール帳のメインコンテンツ、ではないな……とは思うものの、ここ数か月、ムーンプランナーさんのマシュマロを熟読していた身としては結構衝撃的な言葉でした。ちなみにマシュマロはこちら。
とはいえこれはわたし自身がウィッシュリストが上手く書けない、典型的な「生卵潰しがち長女」だからというのもあると思います。自問自答ファッション教室で「好き」も「お金も才能もあったら」の妄想も全然言葉が出なくて、あきやさんにも「"好き"が増えるといいですね」と言われたものです。今回のスペースもあきやさんの「生卵」語りを聞いたら自分のウィッシュリストも更に膨らませそう! という期待がありました。
実際、あきやさんの今の「生卵」が聞いているこちらまでにこにこしてしまう雰囲気で、そこに相槌を打ち広げていくムーンプランナーさんもとても楽しそうで、あっ、ウィッシュリストの「眺めてるだけでにこにこしてしまう」ってこういう感じか……! と思えたのは凄く大きかったです。
(なのでわたし同様「生卵潰しがち長女」の方はスペースを聞きながらウィッシュリストを書くのをとてもお勧めします)
わたしの場合todoリストでないウィッシュリストやその中の「生卵」というのはなんというか、もっと真剣で、自分の存在の核心にすら迫る何か……みたいに思ってしまってた部分があったみたいです。スペースでも言及がありましたが、オリジナル信仰があったというか。
なのでそこら辺から拾ったっていいんですよ、というムーンプランナーさんの言葉には肩の力が抜けました。というか実際、先日リストを書いた時には他のJJGさんのリストを参考にしたりしてたんですよね。中々思いつかないから……。
あきやさんが妄想はリラクゼーション、と言っていたのを踏まえて更に気楽に考えよう、と思いました。好きなものの側に落ちてるらしいし、思いついたら追記するくらいの勢いで。
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これは個人の感覚の話になるのですが、ウィッシュ(wish)、という言葉に、わたしは真剣さや切実さといったニュアンスを強く読み取っていたのだと思います。
もちろんウィッシュリストの「生卵」の裏に切実さが張り付いている、苦い「生卵」の事例も(スペースでお聞きした通り)あるのだと思うのですが、でもたぶん、ウィッシュリストのウィッシュって本質的には「星に願いを(When you wish upon a star)」のウィッシュがイメージされてるんだな……と思ったのでした。
あきやさんの「生卵」のお話を聞きながら、なるほどウィッシュリストの「生卵」ってこういう感じか、わたしならこれを「dream」と表現する方がしっくりくるかも……と思っていました(くりかえしますが個人の感覚の話です)。人によっては「I have a dream…」とキング牧師のように語りたくなるような何か。
ちなみにこの記事を書くにあたりwish,hope,dreamの違いをネットでざっくり調べていたら、いやwishとhopeって大して変わらんよ、だってwe wish your merry X'masて言うやん? dreamが一番実現可能性低い感じ? とネイティブの方が書いている書き込みを見つけて崩れ落ちました。深く考えないことにします。
生卵、結構よく割れる
会社員をしていると「生卵」は割られがち、仕事で自己実現とかないですよね、と結構最初の方でさっくり言われたのに本当に……本当にそうなんですよね……と項垂れていました。
わたし自身は働く前、いや働き出してからも結構その「生卵」にしがみつこうとしていたのですが、そうは言っても異動とか上司との相性とか人員削減とか家族の諸々とかまあ色々あるわけで。以前あきやさんが、働き出して数年間は自我をなくしてしまい、宇宙人に連れ去られたごとく記憶がないと書いてらっしゃいましたが、就職活動なる珍奇な風習等によっても「生卵」はばきばき割られている気がします。そして不景気でも「生卵」が割られていく……辛い。
他人から見ると「生卵」は奇妙なものだけど、叶わなくてもいいので持っててほしい、割らないでずっと持ってていいんだ、というムーンプランナーさんの言葉を聞きながら少し涙ぐんでしまいました。
自問自答ファッションやウィッシュリストについて考えているとどうしても時折、ここまで自覚なく不甲斐なく生きてきた自分を悔しいと思ってしまうのですが(なので親を喜ばせるためのリストは親孝行リストとして別枠にしておきましょう、というムーンプランナーさんの言葉はすごいなと思いました。全否定しないでその人を活かそうとしている……!)、渡されたカードではなくゲームを見ましょう、というムーンプランナーさんのマシュマロの言葉をくり返し唱えたい。
わたしが歌を始めた時「今更?」「どうせ大してものにはならないでしょう」「そんなことするくらいなら」といった内心の批判の声はそれはそれはすごくて、それを無理やり、ぶちぶちと千切るような思いで始めたのを改めて思い出したりもしました。色々あって今は所属していた団体から離れていますが、それでもあの時始めたことはひとつも間違っていなかったと思っています。
誰でも生卵は割られているのならば、そこからどうするかが問題になる。
(「だってわたしたち、そろそろ寿命が……」のパワーワード感よ!)
(ぶれてる暇はないですね、本当に)
バレリーナになれなくても
「生卵」だと思っていたものが実は「ゆで卵」だったというケースがある……とは自分がウィッシュリストを書いたときに感じたことですが(余談ですがこの時、ムーンプランナーさん言うところの「みんな自分を低く見積もってる、ゆで卵を生卵だと思っている」というのを痛感しました)、会社員だった頃のあきやさんの「生卵」が「独立したファッションスタイリストになること」だった、というのは結構衝撃でした。
あきやさん、めっちゃ卵食べてる……!
(ここだけ読むと何を言ってるんだ感がすごい)
ちなみにわたしは「生卵」を茹でて食べたことは無いのですが、「卵」の捉え方自体がここ数か月でかなり大きく変化した気がしています。
ムーンプランナーさんの発信を見ていると個々人で時間の捉え方は異なる、という話をよくお見掛けするんですが、わたしの場合、自問自答ファッションと自律神経のケアをしたことでこのあたりの捉え方がかなり変わった気がしています。以前だとかなり単純なtodoリスト以外は全部「生卵」に見えていて、スペースで言うところの「無力感が強まるウィッシュリスト」になっていたのが、いやこれはそもそも「生卵」じゃない、「ゆで卵」ないしは「煮卵」じゃないかと思えるようになってきたのかな、と。もしかしたらムーンプランナーさんの言うところの時間の捉え方とは全然違う話かもしれませんが……。
時間の感覚、もあると思うし、あまり好きな言い方ではありませんが自己肯定感、自分というものの捉え方が変わったのかな、とも思います。一発逆転だけを欲しがって自己否定からのウィッシュだったものがそうではなくなり、じっくり腰を据えて淡々と時間をかけてやればできるものだぞ、と思えるようになったということなのかもしれません。
わたしはバレリーナにはなれないけれど猫背やストレートネックを解消して以前より綺麗な姿勢になることはできたし、すらっとした首を目指すこともできる。踊ることはできないけれど歌や楽器や朗読で人前に立ったことはあるし、何だかんだ言って表現することには貪欲だしストイックだと思っているし痛感もしている。暑さでさぼることもあるけれどストレッチや筋トレはもう習慣になっていて、爪や髪や身体をケアすることもできるようになってきた。舞台メイクはしないけれどメイクの練習や研究はしていて、バレエメーカーのチャコットのアイシャドウを使うこともある。チュチュもレオタードも着ないけれどチカキサダのチュールスカートとベルトは持っているし、トウシューズは履けないけれどtrippenのバレリーナのような靴は持っている。
最近、あまりに暑いのでハーフアップにした髪を大型クリップで止めています。別にバレリーナのようにしようと思ってのことではなく、髪をきっちりしたシニョンでまとめてネットに入れているわけでもありません。
でも、以前よりがっつりアイメイク(当社比)をするようになったわたしの顔は、自問自答ファッションを始める前よりきっと「バレリーナ」っぽい顔になった……と思っています。
そういう風に、変われることがあるということ。
ウィッシュリスト・わたしの書き方
以下はご参考までに。
ウィッシュリスト、わたしは「しずかなインターネット」に非公開で書いています。
ちなみに「しずかなインターネット」は1記事の最大文字数が14,000字です。
既に書きましたがわたしの場合、ウィッシュリストは他のJJGさんのnoteを参考にしつつ思いつくままある程度書いてから、あきやさんの「お金も才能もあったら何がしたいか」の質問に従ってざっくりジャンル分けしました(仕事とか、住まいとか)。
この時点でこのジャンルはえらく解像度高いな、とか、こっちは逆にふんわりふんわりだな……とわかってきて、解像度が高い方はこれをしたいならその前段階としてこれをしといた方がいいのでは……みたいなのがぱぱぱっと出てくる、のでそれも書いてます(たぶん、「ゆで卵」から「煮卵」が出来てきているのかなと。ここで具体のスケジュールが固まってくるんだな……と思います)。
わたしの場合はテキスト創作関係(だけ)はすごく解像度が高くて、住まいというか生活についてが一番ふんわりふんわりです。身近なアイテムから無理せず色々やっていくしかないのかな、と思っていますが……。
浮かんできたプラスアルファの扱いについて、わたしは同じ記事内に書いてしまいますが、はっきり分けた方が楽な人はムーンプランナーを筆頭とする別の出力媒体と併用したり、ノートに手書きしてぐるっと丸で囲んでおくとかした方が楽なのかもしれません。
良いウィッシュリストは3〜10年はもつし人生がぶれなくなる、という話にすごく勇気が出ました。見ていてうきうきするようなリストを目指して、わたしもごりごり書き続けようと思います。
ちなみに今のウィッシュリストで大きめのゆで卵は「商業出版された自分の本をあきやさんに謹呈する」です。これは生卵ではないはずだ、と思っています。せっかくなので書いちゃいます。
あきやさん、ムーンプランナーさん、有難うございました。