オフィスをなくす、をやってみる《第11話》~オフィス無くなって、気づいたコト~
事務所を手放し、フルリモート生活になって2か月半が経ちました。
その間には、愛媛経済レポートさんから取材を受けたり(記事参照)
NHKさんから取材を受けたりと、予想以上の反応に、
この取り組み、もっと深堀していかないといけないなあと感じています。
フルリモート生活っていうと大げさですが
個人においては、いわゆる個人事業者のような仕事の仕方になっただけ。
事務的な仕事は自宅で、打ち合わせや営業、現場仕事(学童など)には自宅から向かう。
ここだけで見れば、通勤時間は要らなくなったし、片手間でちょいちょいと家事もできるし、とても効率的になったとスタッフも言います。
でも、スタッフ5名+代表堀田の「チームワーコラ」としてはどうなのかな。とも思うようになりました。
元々、グループウェアを活用して、情報共有をする仕組みはありました。
日々のスケジュールや、ファイル管理(事業で使っている資料を共有)、掲示板(事業の進捗やそのやり取り)。
それだけでは、それぞれの状態(仕事の進捗や心身の在り方)が正直わからなくなってきました。
自分の状態を、自分の言葉でわかりやすく伝えられるスタッフについてはわかるけれど、
そうでない(伝えることを得意としない、伝える必要を感じていない)スタッフについては、少しずつキョリを感じます。
※キョリを感じるのは人それぞれということも気づきましたが
一つの工夫として、
日報には、やったことの事実と、自身の学びや感想(振り返り)を記すようにしました。
ここを見ると、何となくその状況や、よくも悪くもその心身の状況を感じることができます。(振り返りは成長に重要なプロセス!)
また、セットで、より濃厚な?対話が必要だと、私自身感じるようになりました。
人は機械ではありません。機械であれば、その動きや機能がわかればそれでよいのですが、
人は、出会いや学びから変化するもの。
雑談から、アイデアが生まれたり、偏りに気づいたりもします。
ときに、「こう思ってた」ことが、その夕方には180度変わることだってあります。
こんな企画にしよう!と思ってたことが、周囲の助言や雑談で、ガラッと企画が変わることもある。
プライベートでの出来事で、キャリアの方向が変化することだってあります。
(家族や自身の病気などで、働き方をセーブする、や、資格を取って、新たにやりたいことができたなど)
その変化や化学反応が出ずらいのです。わかりずらいのです。
ワーコラでは、人との交流やつなぎ合わせを、生業としてきているからこそ、
内部でのそういった動きが出ずらい&見ずらいのは、どうなのかとも。
少々ストレスなのです。
スタッフからも、同じような声が出ました。
なので、さっそくではありますが
週に1回、集まって交流や仕事ができる場所をセッティングすることになりました。もちろん、そこに来る来ないは任意です。
併せて、そこで何か決まったことや変更することが出た場合は、全員に共有。
そのような新たな工夫も出てきました!
そのような話を、つながりのある公務員の方にお話したところこんなお言葉。
「人に会わない、というのも、ストレスになるものですね。
毎日会っていると、会うのがストレスなのに・・・。」
●IT技術もどんどん進化する時代。それを活用しつつも、相手との「対話」の必要性。
●自分はどう思っているか、何を理想としているか、言葉で伝える力の必要性。
●相手の考えを受け止め受容し、合意をしていく力の必要性。
まさに、小学生の居場所プログラム、まちのがっこうで伝えていることそのものなんです。
まずは大人が試されているのかもしれませんね。
まだまだ、「オフィスをなくすをやってみる」で気づいたことを綴っていくネタはありそうです。