スキルという言葉をやめたい
採用のときによく聞く言葉ではないでしょうか。
私も度々質問を受けます。
デザイナーのスキルはどこで判断するの?
このスキルという言葉にみんなすごく振り回されているように思えます。
これはデザイナーに限らずどんな職種でも言えるのではないでしょうか。
技術的な意味で使っていると思いますが、特に採用する際には、一概に技術力だけで判断できるものではありません。
たとえば、長期的に業務を共に行いたいと思う人を採用するのであればまず第一に人間性でしょう。関係者と相性が良いかどうかも重要ではないでしょうか。
実務経験が浅く業務領域が狭い人でも関係者と良好な関係を築き成果をもたらしたら、良いご縁に感謝するでしょう。
さらにたとえば、その人が持っている技術が、Aのプロダクトでは活かせないがBのプロダクトにはとてもハマるということも有り得ます。ですがもしAのプロダクトでうまくいかなかった場合にその人はスキルが低い認定されてしまうのがよく見る光景です。
UXデザインできて要件定義でいてUI設計できてビジュアライズできてプログラミングもできる人が欲しい!なんでもできる人はスキル高い人でしょう!
それは本当にプロダクトとして求めている人物像なのでしょうか…。
スキルが高いこの言葉に振り回されているように思えます。
そしてその人が思うスキルが高い基準から1つでも外れているとスキルが低い扱いされます。
さらに最悪なのはスキルが低いというレッテルが独り歩きしてしまうことです。
あの人ってスキルが低いんでしょう?
悲しい話ですがこういった言葉を耳にする機会はゼロではありません。
スキルで人を判断したり採用をしたりするのは物事を片方からしか見てないように思えます。そんなことで関係性を崩してしまうのはあまりにも悲しすぎます。
私はこのスキルの呪縛を解きたいです…。