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なぜ舞台が好きか

新たな推しと出会ってしまった

わたくし、不覚にも新たな推しと出会ってしまいました。
舞台俳優の方なんですけどもね、少し前に舞台で拝見した時、表現力の高さと細やかな芝居心に胸を打たれてまんまとハマってしまいました。
まぁ、その方のお顔は約3年前から「ドタイプすぎる」とSNSでつぶやくくらいには大好きだったのですが。
ついに、本格的に好きになってしまいました。

推しを推すきっかけとは

私は、人間の「表情」に心動かされるタイプです。
だから、アニメや漫画といった二次元のキャラクターには人生で一度もハマったことがありません。
お話が面白そうであればアニメも漫画も見るのですが、「ストーリーにハマる」ということがあっても「キャラクターにハマる」ということは今まで一度もありませんでした。
キャラクターの表情は人の手によって作られたもの(型にハマっているもの)ですが、私の場合そういったものにあまり惹かれないようです。
型にハマっているものより、その場で人が表現する流動的なものが好きです。
アニメよりもドラマが好きだし、ドラマよりも舞台が好きです。

思い返せば、歴代の推したちを好きになったのも「表情」がきっかけでした。
伏せ目がちに微笑む表情に惚れたり、息ができないほど大笑いしている姿に惹かれたりしたのです。
私の中で「一目惚れ」とは、「タイプの顔の人を一目で好きになる」という意味よりも「とある刺さる表情に出くわして惚れること」というような意味合いの方が強い気がします。

なぜ「表情」に惹かれるか

こんなこと、今まで全然考えたことなかったのですが、改めて文章にしてみたら何か気づきがあるかと思って。

表情って、なんというかその人そのものなんですよね。
例えば、照れた時に笑ってしまうか、顔が引き攣るか、真顔を貫き通すか。
表情ひとつだけでその人が今までどんなふうに生きてきたのか、どんな人なのか、なんとなく考えることができます。
私はなんというか、その「考える工程」みたいなものが好きなのです。

考えた結果どんな人であろうと正直あまり関係ない、、、
考える余地を与えてくれるその人間の奥深さに惹かれるのです。

だ・か・ら!舞台が大好きです。

その人はなぜ笑ったのか
なぜ苦しそうなのか
怒りなのか悲しみなのか。

小さな違いですが、舞台ではそれが案外大きな鍵となったりします。
面白いんですよね、それが。

舞台を生きるということ

舞台では歌やダンスなどの技術も求められます。
その上で私が一番惹かれるのは「芝居心がある人」です。

歌がありえないほど上手いけど芝居は微妙な人と
芝居はめちゃくちゃ上手だけど歌が弱い人なら
私は後者を選びます。
それくらい芝居が上手い人に惹かれます。

舞台を見ていると、「あぁ、この人は今この役として生きているんだ。舞台の上でこの人の人生を歩んでいるんだ。」と確信的にわかる時があります。
その刹那的瞬間がこの上なく大好きです。
鳥肌が立ち、胸がいっぱいになり、大金を叩いて舞台を観に行った意義を感じます。
私はこのためにこの作品を観たんだ!と心から感じます。

舞台の先に夢をみる

舞台って嘘の塊じゃないですか。
だからこそ現実的ではない展開があるわけで。
その現実的でない展開に納得がいかない、ストーリーを変えてほしい、という方も一定数はいますが、私はその非現実さが好きなんですよね。

現実にいたら最悪すぎる女たらしの役とか、
なんでそこで結ばれちゃうの!?という急展開とか、
すごく好きです。

舞台という虚構の上で成り立っているからこそ夢を見れます。
現実を忘れ、今その時だけを集中することができます。
そして、その違和感を最大限魅力的に観客に届けてくれる舞台人のプロ根性にひれ伏したいのです。

おわりに

舞台の楽しみ方は皆さんそれぞれあると思いますが、私の場合はこうだよっていうことをなんとなく言葉にしておきたくて。
数年後には楽しみ方が変わっているかもしれません笑

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