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指なしミトンを英文パターンで編んでみよう!


half mitts

*Mitten Patten:

ミトンの英文パターンです。私の解説は有料でしたが、無料で開放することにしました。(Mar. 11, 2024)

このパターンは、糸の色変えと刺繍に関しては何も言及しておりません。そして、輪針を前提に書いてあります。一押しのMagic Loopで編んでみてください。


*ミトンの概要(寸法とゲージなど)がありますので、このミトンがどんなものなのか、よかったら、編む前にご参照ください。↓


英文パターンの編み記号を本格的に使っていきます。記号の中にある数字は目数です。例えば、"k4"なら"knit 4"ということで、表編み4目編む、という意味です。記号と記号の間にコンマ(,)があります。これは編み操作が別々の記号がそのまま羅列されてもよくわからなくなるので、コンマで区切ってあるのです。記号と記号が混み合ってくると、記号を飛ばして見てしまうこともあるので、注意して見てください。

記号の意味はパターンの下の方に < Abbreviations > として記してあります。針の操作の仕方は別ページのビデオに飛べるようにしてあるので、わからなくなったらそちらをご覧ください。(ビデオは各々のページの一番下にあります。スクロールダウンして探してみてください。)

いざっ!


Use 4mm (JP size 6) - 60cm circular needle, and use Magic Loop method

*Cast on して、編み始めにマーカーを付けます。
(1) With Long-Tail Cast on, CO 36 sts.
(2) Place marker (pm) for BOR, and join in the round. Make sure not to twist the stitches.

*親指の付け根まで knit(長さはご自由に)
(3) Knit every round for 8.0 cm (or to base of the thumb, or desired length)

*親指のベースを作ります
(4) Set up round for gusset: k4, m1L, k1, pm, k1, m1R, pm, k to end
(5) Next round: k4, p1, k1, slm, k1, p1, slm, k to end

*親指 (Gusset) を作っていきます
(6) Round 1: k to 1 st before marker, m1R, k1, slm, k1, m1L, k to m, slm, k to end
(7) Round 2: k4, p to 1 st before marker, k1, slm, k1, p to m, slm, k to end
(8) Repeat 1 & 2 rounds 3 times, ending with Round 2

*親指のBind Offと親指 (Gusset) を閉じ、本体と一体化させます
(9) Next Round: k4, BO 12 (take off the marker while BO), k to end
(10) Rejoin for hand as follows: k3, sl1, k1, psso, k to end (33 sts total)

*お好きな高さまで knit
(11) Work even in stockinette stitch for 3 cm (or desired length)

*最後のBind Offと糸処理
(12) BO and weave in ends

*もう一方を編んで、着けてでかけましょう!
(13) Make another and wear!


< Abbreviations >
CO : Cast On
pm: place marker
BOR: Beginning of the Round
k: knit
p: purl
st(s): stitch(es)
m1R: make 1 Right
m1L: make 1 Left
m: marker
pm: place marker
slm: slip marker
BO: Bind Off
sl 1: slip 1 stitch
psso: 1 stitch pass over


指なしミトン・日本語解説

4mm (日本サイズで6号)、60cmの輪針を使って、 Magic Loopで編んでみてください。Magic Loop推しの理由はこちらです。

パターン記号は上の英文パターンの中に < Abbreviation > として意味を記してあります。上で書きましたが、針の操作の仕方のビデオをリンクしてありますので、参照してください。

*Cast Onとマーカー付け
(1)
Long-Tail Cast Onを36目作ります。真ん中の18目のところでコードを折って、最初の目を編む準備をします。(Magic Loopのページをご覧ください。)
(2) 最初の目を編みます。この目の下あたりに編み始めを表すマーカーを付けます。この時、向こう岸のCast on 最後の目とこちら側の新しい目の間の糸がねじれてないか、確認してください。

両岸の間にある糸(左) とマーカーを付けたところ(右)

注釈:始まりのマーカー付けは重要です。輪で編む時、これがないと輪編みはスパイラルで段が増していくので、何段編んだのかわからなくなります。またMagic Loopだと、端まで編んでそこが周始めの端なのか、半分行った所の端なのかわからなくなり、半周編まずに次に行く失敗も出てきます。
私はいつもこのマーカーはどれを使うか決めていて、ここが始まりだとすぐにわかるようにしています。輪の始まりがわかればいいので、どんな物を使ってもいいのですが、他のマーカーとは違う物を使ったほうがわかりやすいと思います。

(3) knit (表編み)で輪編みをしていき、下から 8 cm になるまで編んでください。この 8 cm というのは、概ね手首から親指の付け根ぐらいまでの寸法ですが、親指付け根の下をどのくらいの長さにするか、それは自由に決めていただいてOKです。

*親指ベースを編みます
(4) 親指設定段1:k4, m1L, k1, pm(マーカーを付ける), k1, m1R, pm, k to end (段最後まで knit )
(5) 親指設定段2: k4, p1, k1, slm (マーカーをスライド), k1, p1, slm, k to end (段最後まで knit )

*次の段から親指用マチ (Gusset) を編んでいきます
(6)
1段目:マーカーの1目手前までknit, m1R, k1, slm, k1, m1L, k to m, slm, k to end
(7) 2段目:k4, マーカーの1目前まで purl, k1, slm, k1, p to m, slm, k to end
(8) 3段目〜:1段目と2段目を1セットとし、これを3セット繰り返します。繰り返し最後の段が2段目の段となるようにしてください。

*親指のBind Off
(9) マチ最後の段:k4, BO 12 (Bind Off の途中にあるマーカーを取ってください), k to end.
(10) この段で親指 (Gusset)を閉じます: k3, sl1, k1, psso (sl1した目の中にk1した目をくぐらせる), k to end.

*お好きな高さまで knit
(11) ここから、3cmの高さ、もしくはお好みの高さになるまで knit してください。

*最後のBind Offと糸処理
(12) 最後、全目をBO して、そのままにしてある糸の処理をします。
(下のビデオは weave in endsの説明です)

(13) 糸処理が終わったら、もう一方も同じように編み、着けておでかけしてみてください!
もう一方も同じように編みますが、親指はどちらに着けても大丈夫なようになっていますので、ご安心を(^^)


編めましたか? 着けるとなかなかおしゃれなミトンですよ。
気に入っていただけたら嬉しいです。
もしわからないことがあれば、woolab ページ下の"クリエーターへのお問い合わせ"からお問い合わせをお願いします。なるべく早くお返事をさせていただきます。

それでは、お疲れさまでした!


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