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うつらうつら
もし、あと少しだけ起きていられたら。
ひたすら眠いばかりで、おつむが溶けそうだった。いや白状すれば、実際のところは溶けてしまっていた。証拠に紙には訳のわからない文字が。
いや、文字なのかもわからない。ただ浮かんだことといえば、乱れた線という言葉の方がしっくりくる。それに、線は物語をもっている。
どうしてこう思ったんだろうか。溶けたおつむじゃわからないのは当たり前のこと、そうでなくても目覚めたところでわからないだろうと思う。
ああいや、また眠くなってきた。目覚めたらこの線がどう生まれたのかわかるのだろうか、少し気になる。気になるとは別に、おつむは溶けていく。