ねむけまなこに
青いネオンとオレンジ色があそんでる。お互いに相手を飲み込もうと形を変えるけど、水と油みたいに弾きあっていた。
なんだか、仲のいいふたつが戯れているようだ。暗い部屋で二つの色がこの世ならざる光をまとっている。それを眺める私はなにか。
「少しおしゃれに言いたいけれど、ただ振られてきたばかりのヒトだよ」
言葉にすると、かなしい。それに恥ずかしくもある。なんなの、夕陽が似合う雪みたいな星に行きたいからって。もう、訳がわからない。
今日はこのまま寝てしまおう。人に言葉に触れるより、こんな形もままならないもののそばにいた方がずっとマシだ。
相変わらず、ふたつは混ざらない。退屈だ。でも、この退屈さが眠るまえにはちょうどいい。
こんばんは。