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やりたい仕事のキッカケはタイの山奥にあった!Vol. 4「A級品?B級品?偽ブランドだらけ!パッポン市場」

こんにちは。ウッディー珈琲です。

先日、自宅の倉庫を掃除したら、出てきた懐かしい旅日記達。スマホもWi-Fiもまだ普及していない時代の2004年。

新卒で入社した会社をドロップアウトした私が体験してきたバックパッカー物語。アジアは微笑みの国タイランド編。

A級品?B級品?偽ブランドだらけ!パッポン市場


“ローカルバスの乗り方”を手にした僕は、すぐさま実力を試したくデパートの外を出た。バンコクのデパート内と外では、本当に狂ったように真逆の気候。せっかくデパートでひんやりと冷えた体は5分も経たないうちにダレてきて、再び汗が毛穴から噴き出してくる。

そういえば、歩くことに夢中で、まだ何も食べていないことに気が付いた。路上には、探さなくとも、屋台がある。実に便利だ。デパート真ん前にある麺を扱う屋台に入り、ジェスチャーで適当に注文し、腹ごしらえをした。段々と日が暮れてきた。

遅い昼食後、せっかくローカルバスの乗り方を使おうと思っていたのだが、すぐ近くにBTS(モノレール)があることに気が付いた。

「まだ、全然、観光らしいことをしていないもんな。では、お寺にでも行くか?」
とはならず、「よし、マーケットだ。パッポン通りに行ってみよう!」となった。

タイに行ったことのある日本の友人から、「バンコクに行ったら、パッポン通り行ってみると良いよ~」と聞いていたからだ。

サイアムから、パッポン通りがあるサラデーン駅までは、ほんの10分程度。バンコクのBTSは電車王国の日本人であれば、迷うことなく、簡単に乗れる。それはそれは、快適に利用することができた。

サラデーン駅は、市場であるパッポン通りだけではなく、昼間はビジネス街、夜はタイ人や外国人が大勢訪れる深夜遅くまで眠らない繁華街だ。日本食レストランや日本人クラブやパブが集結するタニヤ通りもこのエリアにあるため、観光客だけに留まらず、駐在や出張族としての日本人ビジネスマンも多く訪れる場所である。

とは言え、初めて行ってみると、あまりの日本の看板。特に夜のお店の名前。「花子」に「洋子」「銀座」等にビックリする。新宿歌舞伎町の裏か?と思う程だ。

サラデーン駅はモノレールのため、駅は2-3階の位置にある。そのため、地上に出るためには、下に降りる必要がある。地上に出ると、そこは既にパッポン市場エリア。
車道は車で大渋滞。歩道は所狭しと、食べ物屋台や、雑貨商、お土産商と並んでいる。

そして、店の前を通る度に、あちこちから、「オニイサン、ヤスクスルヨ。」「ロレックスロレックス」「ヴィトンヴィトン」と勧誘の声が止まらない。全てと言ったら怒られるかもしれないが、全てバッタ物(偽物)だ。

面白いのは、「ちょっと見て行ってよ。」と、話を聞くと、日本のmonoマガジンとかそういった最新のライフ雑誌を見せてきて、「ほら!ここにこのロレックスが載っている!」「80万円のロレックスが、お兄さんには、今日だけ2万円でいいよ。B級品だったら、1万円でいいよ。」と案内される。

全て偽物なのに、A級も、B級もあるのか?と疑問になる。買って、日本に持って帰ってしまったら、商標法や関税法で大変なことになってしまうが、お店の人には悪いが、冷やかしで話を聞くのは、なかなか面白い。ただ、買わないと揉めることも多々あるので、くれぐれも気を付ける必要がある。


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