人生を無駄にしない為のヒントとは? 「イシューからはじめよ」 安宅和人 #1
「〈考える〉と〈悩む〉、この2つの違いは何だろう?」
「悩む」=「答えが出ない」という前提のもとに、「考えるフリ」をすること。「考える」=「答えが出る」という前提のもとに、建設的に考えを組み立てること。
僕はこの文を読んだ時、かなりハッとした。
今回から起業をする為の勉強で読んだ本を紹介していく。
まずは、安宅和人さんの「イシューからはじめよ」から。
目的としては、世の中を構造で捉え、俯瞰してみること。分析的に捉え問題を特定する力をつけること。
ざっくりとした感想を言うと、
「限られた時間でいかに本当にバリューのあるアウトプットを効率的に生み出すか」
その為に「イシュー(見極めるべきもの)(ケリをつけるべき何か)」
を見極めるという視点で今取り組んでいる事を見たことがなかったから、正直焦った。
何かを成し遂げるには、まずそこを見極めることも大切で、ガムシャラにやっていくだけでは人生は短いんだと。
科学者として研究をする著者だからこその目線だし、今まで研究する人たちの気持ちを考えたことがなかった僕は、なんて熱い視点を持っているんだと感動した。
著者の安宅さんは、科学とビジネスの両方で実績のある方なのでトップレベルの論理的思考と結果主義でこの本を書かれていると思う。
(たまーに緩い文があって愛らしい。笑)
正直、内容は一生かけて実践して経験する事で意味をなすようなもので難しいから、何回も読みなおしたいと思う。
中でも印象に残った部分を3つ書こうと思う。
❶「イシュー度の高い問題を見極める」
世の中で「問題かもしれない」と言われていることの総数を100とすれば、今、この局面で本当に白黒をはっきりさせるべき問題はせいぜい2つか3つくらいだ。
絞り込んだイシューについて検討・分析を繰り返し行うことで、数十回に1度程度はよいものができる。このアプローチのためには、どうしても最初のステップ、すなわち「イシュー度」の高い問題を絞り込み、時間を浮かせることが不可欠なのだ。
「あれもこれも」とがむしゃらにやっても成功はできない。死ぬ気で働いても仕事ができるようにはならないのだ。
上記の文章を読んで、僕を含めた大概の人が陥っている重要な事を気づけた気がする。同じ事をやらせても差が出るのはこのせいかと。
僕がもし何か事業をやるにしても、やはり最初の段階で「答えが出せる」「深い仮説がある」「本質的な選択肢である」イシューを見極め、質の高いアウトプット、結果を目指す必要があるんだなと思った。
ただ、そのイシューを見つけるという事や、答えが出る前提で考えるといった事は習慣だと思うし、今はまだできる気がしない。笑
問題を「解く」のではなく「見極める」事が最重要だと思えるようになっただけでもこの本を読んだ価値はあったと思う。
「欲しい結果」から考え、その結果を出す為の背伸びはいいイシューが設定できている証拠だともあった。自分だけが持つ視点でみんなが答えを出せない問題も解く気持ちが大切だともあった。
論理的思考の奥には、情熱があった。
❷「脱!犬の道」
そして、この本で繰り返し言われていたのが
犬の道とは反対の道に行け
という事である。
犬の道とはすでに少し書いたが、ただガムシャラにやり続ければなんとかなるだろうといった根性論でイシュー度の高い問題の解を出そうとする行為。
それでは時間が足りないし、疲弊してしまう。仮に、無限の体力と根性で結果が出せたとしても、同じ犬の道を後輩に走らせることになる為、すでに指導者としての資質がないとも言える。
僕自身、スポ根がすごい軍隊のような高校で過ごしたのち、毎日死ぬほど税理士資格取得の為に専門学校で勉強していた。でも、どちらもコツコツとやってそれなりに結果が出たので、犬の道に走ってしまう気持ちはすごく理解できたのでその分ドキッとした。
質の高いイシューに仮説を設定し、分析をし、アウトプットすると言うサイクルを回転数を意識してやる為には、とにかくやってれば何とかなる精神で時間を無駄にしていてはいけないと言う事だ。
(読んでいて、全くできる実感がわかなかった。。。笑)
「イシューはどのように特定すると良いのか」や「特定のための情報収集」なども書きたい所だが、100%理解はできていないし、何より書ききれないので、気になる人は本を読んで欲しい。笑
❸固執しない事。違うと思ったらすぐに別のアプローチ。
要は固執しないことだ。多くの人が失敗するのは、それに執着しているというだけの理由で、なんとかしてそれを成功させようとまず決め込んでかかるからじゃないだろうか。ファインマンと話していると、どんな問題が持ち上がっても、必ず〈いやそれにはこんな別の見方もあるよ〉と言ったものだった。あれほど一つのものに固執しない人間をわしは知らないよ」
『ファインマンさんは超天才』C・サイクス著、大貫昌子訳/岩波書店
上記の続きで、ストレートとカーブしか投げれないピッチャーよりもシュートもフォークも投げれるピッチャーの方が良いじゃないか。ともあった。
執着しないというのは僕にとっては難しい事だ。(おそらくみんなも?)
見切り千両という言葉があるように、早く見切り、次の行動を起こして行った方がいい。これもサイクルを回す上で大切な価値観かと思った。
東京で動画クリエイターをしつつ、今は起業がしたいと思い、沢山本を読んでいる段階だ。というか、今回からスタートした。
僕の根本にあるのは、自分はもちろんだけど、沢山の人を幸せにして死にたいっていう想いだ。
理想は自分から幸せが溢れすぎてみんなも幸せにしちゃうみたいなマインドで生き抜き、死ぬこと。
だから、そんなフィーリングがメインの僕が論理的な部分を学ぶのは多少摩擦はある。でも、本当にやりたいなら99パーセントの嫌なことだってやるし、信念持って生きてたい。そうあれる自分になりたい。
まずは楽しまないとなと思っている。
今回の本での1番の気づきは、
「まずは己のイシューを見つける必要がある」
という事だ。
日々、沢山の決断をしていて、その一つ一つにイシューを意識できるが、一番大きなイシューは、自分はこの人生でこれがやりたいのではないか?という沢山のイシューを分析して、見極める事だ。
これは時間がかかりそうだ。笑
でもその過程も楽しいだろうし、幸せだと思う。
そして、もう一つ思った事がある。
僕が起業に興味を持ったのは、自分にゼロイチができる能力があれば、それが一番多くの人を巻き込んで幸せになれると思った事がキッカケ。
でも、このイシューからはじめよ的に考えると、こうあって欲しいという答えがざっくりすぎて、犬の道を進んでしまうものだと思った。
こうすればこの人は幸せにできるじゃないか?というイシューを見つけ、そこにアプローチできるスキルを身につけていきたい。
それに、もっと範囲を狭めて具体的にした方がやる気も出そう。
こんな感じで、読んだ本を紹介していくので、気になる方はフォローをお忘れなく。。。
ありがとう。
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