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スライス(slice)とはなにか9

  シリーズ8で記事にしたバックハンドの逆クロスを使う場面を、具体的に紹介します。デュースコート展開で、相手が自分の足元に落として前に詰めて来た場面です。これは、この場面に限った話ではありませんが、まず大切なのが相手を見るということです。前に詰めてくる人(ピンク○)と前衛(水色○)のポジションを見ます。画像1


 ここで注意すべきは、相手をみようと飛んでくるボールから目を離してしまうことです。ただしボールを見ようとしてしまってもいけません。大切なのは飛んでくるボールを、どの方向からどこへ向かって飛んでくるのかという軌道で捉えることと、早くとまることです。(動きをきる)どこまでにとまるという明確な基準はありませんが、できるだけ早く感覚的なものですが5mはボールとの距離をとって泊まりたいです。それに余裕があればあるほど、打ち方的には腰の使える範囲が広がり、相手を見るという観点からすると、相手の待っているところ、狙いや意図がわかるようになってきます。また経験数、データが多いと、この場面においては相手はセンター(ピンクゾーン)、ストレート(水色ゾーン)を待ってくるケースが多いのです。 #彼を知り己を知れば百戦危うからず#千里を行きて労せざる者は無人の地を行けばなり ✌️ #先に戦地に処りて 、敵を待つ者は佚し、後れて戦地に処りて戦いに趨く者は労す👍画像2

 つまり、相手にとって左側は抑えられているわけですから、自分側からみてバックハンドの逆クロス側が空いているのです。ただし、相手も次に角度で勝負されにくいようにとセンター、ボディ系にコントロールしてきているわけですから、仮に空いていそうでも焦ってエースやウィナーを狙ってはいけません。あくまで展開ボールを送るという気持ちが大切です。また、相手(ピンク○)の詰め方や、抑えている場所の強度によっても変わりますが、この逆クロスにも大きく2種類に分類でき、すべる(黄色→)と丸める(緑→)となります。

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 これら2種類の軌道の打ち方については、まず腰をどう使うかということに則ってコントロールすべきです。手先だけでも不可能ではないですが、再現性が低く、確率も悪いため、抽象的にいうと自信が持てるショットになりません。そもそも展開として使うショットですから、次のことを頭に入れておかなければならないのですが、自信のないショットだと次の動きが遅れてしまいます。腰の使い方としてはこれまでのシリーズでも書いてきたことの応用になりますが、右利きの場合、左腰を前に出すとすべる軌道のボールが打てます。逆に腰と打点の距離を広げると丸める軌道が打てます。 #腰の使い方は 、揺り籠を揺らすようにゆったりと😄

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 ただし、この腰を出す出さないという選択ができるためには、冒頭で書いたように早くとまれたという条件が必要で、とまるのが遅れているのに腰を前に出すと、ボールは消えてしまい、そのボールは浮いてしまいます。とまるのが遅れて慌ててラケットを出すと、打点と腰の距離が広すぎてネットミスしてしまいます。 #このミスすると機嫌が悪くなる 😁

 私自身は、このバックハンドの逆クロスを使う、匂わせる展開が得意で、恥ずかしながら練習マッチの動画もアップしておきます。逆クロスを滑らして、それを効かせといてから、次にセンターにすべらせてエースをとるところです。

 今回紹介した場面は、並行対雁行から相手が前に出てくるところでしたが、自分側が雁行で、相手が先に前に出てきたときや、デュースコートのバックアンドリターンでも使えます。ぜひお試しあれ。 #苦手な人にとっては難しいけど 😆  #応援してる✌️




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