表現について
これ、おしゃれなんだかおしゃれじゃないんだかよくわかんない人がよく言うクリシェというか、小手先系のワードだなって思うんですよね。でも結構ほんとのこと言ってるような気がするんです。着たい服を自分で作って着ることがファッションにおける最上にして最難関の自己表現なのだとしたら、ほとんどの人にとって自分で自分の着たい服をつくることができない以上、自分のことを表現するに足る(自分の着たい服との間に一定の公約数を持つ)服を着ることが自己表現としてのファッションな訳です。
んで、自分の人生というか、出自というかを振り返ってみると、なんとなく世の中的にいいとされた方にキャリアの引力が働き、一方でやりたいだけで食っていける才能もないスポーツに興じてきたんだなあなんて思ったりするんです。絵も下手だし、楽器もまともにできない。世の中に訴えたい窮状もなければ、大したイズムもない。
要は、全くの左脳人間で、表現という行為そのものに畏怖があると言うわけです。
上にいくつかあげた表現行為って、ファッションにおける自己表現という部分に落とし込めば、"自分の着てみたいとおもう服を作ること"に相当するんじゃないかと思います。一方で、自己紹介するときに自分の出自以上に重視するのって自分の好きなものだったりするんじゃないかなと思います。なんか最近そういう自己紹介をする機会がそこそこあって、そんなことを思いました。この「自分の好きなものがどう面白くてどう好きなのか」ということについての表現は"自分の着たいと思う服を着る"ということに相当するんじゃないかと思うんです。
ファッションが自己表現であるように、自己表現の一端を体感してみたいと思ってこの投稿をしてみます。「好きなものを好きって言う」。このことから表現の真似事を始めてみたいなと思います。自己表現って、人間にしかできないことです。飽き性なのですぐ終わったらそれは笑ってください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?