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むかし書いた韓国コラム #587

 飲食店で頼む焼酎は通常360ミリリットル入りだ。一緒に出てくる焼酎グラスは、焼酎1本から7杯分取れる容量になっている。このサイズになっているのは巧みな計算があるらしい。1人で飲むなら関係ないが、2人や3人で飲むと7杯ではぴったり配分することができず、結局もう1本頼まざるを得なくなるという仕掛けなのだそうだ。4人の場合は2本で14杯にすると2杯不足し、5人では2本だと1杯足りず3本21杯では1杯余る。6人や8人でもぴったり割り切れず、結局公倍数の関係で7の倍数の人数でなければ平等に分配できないのだ。そう言われるとなかなかうまい戦略だと感心してしまう。

 もっともこれが事実なのかどうかはよくわからない。そういえば「味付けの辛い店は酒の消費を増やすためにわざと辛くしている」という話もある。これも真偽は定かでないが、酒と関連したこの手の話題は多い。酒の席での話のネタにどうぞ。

【解説】
 この説を確認しようとするのだが酔っ払ってしまい最後まで確認できたためしがない。ちなみに焼酎用のグラスはふちギリギリまで注ぐと55ミリリットルなので、約7杯分であることは間違いない。

(初出:The Daily Korea News 2010年4月22日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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