むかし書いた韓国コラム #744
鉄道公社が主要駅の出発案内の電光掲示板改善に乗り出した。現在の掲示板は黒地に3色のLEDを使ったテキストベースのものだが、これをフルカラー表示のものにし視認性を向上させるという。現在は行き先、種別、列車番号、出発時間、乗り場などの表示にとどまっているが、新型のものは停車駅を表示するほか、列車種別も文字だけではなくKTXやSRTのロゴを用いてわかりやすくする。竜山駅に試験設置され、今月中に15駅に設置を拡大するという。
鉄道公社の資料を見ると確かにデザインが洗練され見やすくなったが、ひとつ気になるのは、上り列車と下り列車が一列に並んで表示されていること。大田駅や東大邱駅など中間駅の場合、上から順にソウル行、釜山行、浦項行、水西行…など上下線の列車を区別せずに並べることになる。以前からこの並べ方はわかりにくかったのだが、今回は特に改善されなかったようだ。視認性は向上したが、並べ方も改善してわかりやすさも向上してほしいところだ。
【解説】
モニター自体がLEDによるドット表示からフルカラーの液晶パネルに進化しているので表示内容の自由度は高くなったのに、上り列車と下り列車を区別せずに表示しているのは残念なところだ。写真は古いLEDタイプの掲示板。
(初出:The Daily Korea News 2017年5月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)