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むかし書いた韓国コラム #399

 食堂で食事をすると付け合わせに青トウガラシが丸ごと出てくることがある。日本人はあまり手を出さないようだが、あの青トウガラシは実は辛くない。一緒に出されたミソをつけて食べるとなかなかうまい。できれば出されたものは残さず食べたい。同席する日本人がためらうのを尻目にバリバリと食べていた。

 しかし、時に「当たり」がある。やはり奴はトウガラシなのだ。当たりを引いてしまうともうなにも食べられない。涙目で水をがぶ飲みするばかりだ。いきなりかぶりつくのではなく、端っこを少しだけ食べて確認するのが正しい食べ方らしい。なるほど、そうか。しかしそれでもうっかりかぶりつき、最近では立て続けに3回も当たりを引いてしまい、もう手が伸びなくなった。残したところで捨てられるわけではない。食品の再利用は禁止されているが、丸ごとの青トウガラシは洗って再利用することが認められている。それを知って安心した。しばらく青トウガラシは御免だ。

【解説】
 なお、いつまでたっても舌から辛みが引かない場合はマヨネーズをなめると良い。テーブルに並ぶおかずの中にマヨネーズで和えたマカロニサラダなどがあるととりあえず辛さを和らげることができる。マカロニサラダがなければお店のおばちゃんに言えば小皿にマヨネーズを分けてくれるかもしれない。

(初出:The Daily Korea News 2014年11月5日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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