むかし書いた韓国コラム #622
上海万博が開催中だ。韓国では2012年に麗水で万博が開催される予定だが、これより前の1993年に大田でも万博が開催されている。88年のソウル五輪から5年後の万博開催で、日本が東京五輪の後に大阪万博を開催したように、韓国も五輪と万博の開催で高度成長を印象づけた。
大田の万博会場は現在もエキスポ科学公園として残されており、当時のシンボルタワーをはじめいくつかのパビリオンが残され、展示館として再活用されている。先日訪れる機会があったが、平日だったせいか幼稚園の遠足客がいるくらいで客は少なく、うち捨てられた昔のパビリオンの存在などもあり裏ぶれた雰囲気だった。
実は93年の万博開催当時にも訪れたことがあり今回は17年ぶりの訪問。この間韓国は大きく発展したが、当時の最先端技術を集めた大田万博会場はすっかり発展から取り残された印象を受けた。休日に行けば往時の賑わいを感じられたのだろうか。
【解説】
その後シンボルタワーは取り壊しの話も出ているが、いまのところはなんとか残っているようだが、その姿をいつまで見られるかはわからない。
(初出:The Daily Korea News 2010年5月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)