
むかし書いた韓国コラム #343
22日午後6時前、江原道太白市で旅客列車の衝突事故が発生した。午後7時の時点で1人死亡、80人余りが重軽傷と報じられている。4月の旅客船沈没に続き、5月には地下鉄で追突事故が起きたほか、先週17日には釜山地下鉄で火災が起き、光州では消防のヘリコプターが住宅地に墜落する事故もあった。このところ交通機関の事故が目立っているように感じる。
今回の衝突事故では「Oトレイン」という観光列車が巻き込まれている。夏休みシーズンで行楽客も多かったと思われるが、楽しい思い出が一気に台無しになったことだろう。乗客だけではない。当列車は予備編成がないため運休を余儀なくされる。これから乗ろうと予約していた人たちにとってもこの時期の旅程変更は困難でとんだとばっちりとなる格好だ。
それよりも交通機関の利用が不安だ。韓国政府は内需活性化に向け国内旅行を奨励しているが、これだけ事故続きだと国内どころか家の中に閉じこもっているほうがよっぽど良さそうだ。
【解説】
交通機関の事故は韓国に限ったものではなく、日本でも定期的に発生しているのだからことさら韓国が危険だなどというつもりはないが、事故が続くと苦言のひとつでもいいたくなる。事故によっては日本でもセンセーショナルに報じられたりもするので不必要に悪いイメージがついてしまうのも困ったもの。未然に防げた事故も多いのが残念なところだ。
(初出:The Daily Korea News 2014年7月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)