むかし書いた韓国コラム #555
最近連接バスの姿を見かけない。2004年にソウルに登場した連接バスは全長18メートルの2車体構成のバスだ。バス専用レーンの整備もあり輸送力増強が期待されたが、故障が多いことや、長い車体のため取り回しが難しいなどの問題があった。20台が導入されたが、現在も運行されているのは数台にとどまり、それすらも予備車として車庫で眠っていることが多い。耐用年数の関係もあり今年中に全車が引退する見込みという。
登場したばかりのころ、自宅近くを通る路線には投入されておらず、連接バスに乗るのを目的に遠くまで出かけたこともあった。現在も470番と260番の路線に登録されているが、ほとんど走っていないようだ。一部の車両はラッピングをほどこし映画などの広告車両として市内を走っているとか。おもちゃ屋さんでは連接バスのミニカーが売られている。実物がなくなる前に記念に1台買っておこうか。
【解説】
連節バスは日本でも導入例は少ない。ソウルでは後に2階建てバスを導入しているが日本では路線バスに2階建てバスを導入した例はない。こうして考えるとソウルはバス好きにはなかなか楽しめる町なのではないか。バス好きというのもなかなかニッチな趣味であるけれど。
(初出:The Daily Korea News 2014年1月9日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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