むかし書いた韓国コラム #765
携帯電話のスパムメッセージなど珍しくもないご時世だが、このほど舞い込んだスパムメッセージはちょっと厄介なタイプだった。「あなたは2014年民防衛非常招集訓練対象者です。日程を確認してください」という内容で、怪しげなURLが書かれている。韓国の国防の義務など負っていない外国人に送りつける時点でスパムであることは確定だが、メッセージ冒頭になんと当方の名前がしっかりと書かれているのだ。名指しのスパムとは穏やかでない。個人情報流出事件が相次いでいるが、これは明らかに流出した情報が使われている。
実は昨年12月に電話番号が変更されている。変更前の番号に送られたメッセージは転送を示すマークが付くが、今回のメッセージにはその表示がない。この3カ月間に新しい電話番号でなにかを登録したケースは数えるほどしかない。ひとまずこれは当局へ通報しておくべき事案だろう。金銭的な被害はないようだが、油断も隙もない世の中になったものである。
【解説】
結局どこに通報していいのかわからずなにもしなかったのだが、電話番号やメールアドレスの流出は避けられないものとあきらめなくてはならないのだろうか。
(初出:The Daily Korea News 2014年3月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)