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むかし書いた韓国コラム #557

 ポータルサイトの「ネイバー」に「ニュースライブラリー」というコンテンツがある。昔の新聞をパソコン画面で見られるサービスで、1960年以降の東亜日報、京郷新聞、毎日経済新聞を閲覧できる。日本のサイトは新聞社でさえ1週間前の記事は見られないケースが多く、50年前の記事まで無料で公開するという韓国のサービスは太っ腹だ。思えば中学生のころ、夏休みの自由研究のため図書館で新聞の縮刷版やらマイクロフィルムなんかをあさったものだが、そんなこともいまでは自分の机で24時間いつでもできるようになった。

 そんな「ニュースライブラリー」だが、今月に入りなんと1920年4月1日の東亜日報創刊号から閲覧できるようになった。90年前の韓国は日本統治下。新聞から当時の風俗や世相などもよみがえってくる。こんな昔の新聞まで無料で見られるというのはありがたい。今後しばらくは机上でのタイムトラベルが楽しめそうだ。

【解説】
 膨大な記事データベースは情報として価値のあるものであり、日本の新聞社では有料サービスでなければ閲覧できないというのは十分に理解はする。しかし韓国メディアのこの太っ腹さを知ると、1カ月前の記事すら無料では見られない日本の新聞社はもう少しサービスを向上してくれないかと思わなくもない。

(初出:The Daily Korea News 2011年4月12日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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