むかし書いた韓国コラム #429
仕事疲れを癒やすためにキュッと飲み干すドリンク剤。韓国では東亜製薬の「バッカスD」が絶対的なシェアを持っている。この「D」はどういう意味なのか。謎を解明する記事があった。発売当初は「ドリンク」を意味する「D」だったという。その後、薬効成分を強化し「バッカスF」と名を変えた。この「F」は強さを意味する「フォルテ」の頭文字だ。その後さらにタウリンを2倍に増やした新たな「バッカスD」が登場したが、この「D」は「ドリンク」ではなく、「ダブル」を意味しているのだそうだ。
一方、日本のドリンク剤と言えば大正製薬の「リポビタンD」だ。奇しくもこちらも「D」がつく。しかし意味は韓国とは違い、「デリシャス」「ダイナミック」「ドリンク」を意味するとのこと。こんな豆知識、酒の席で話題にすればうけるかも。ちなみに、「バッカス」はローマ神話の酒の神の名前でもある。そのためか「バッカスD」には二日酔い解消の効能もあるそうだ。
【解説】
日本ではあまりドリンク剤を飲むことはなかったが、韓国ではなにかにつけドリンク剤をもらうことが多くそれなりにお世話になっていた。「D」の意味など気にしたことはなく、こんなコラムを書いていたこともすっかり忘れていた。あしたになったら「D」の意味もまた忘れることだろう。写真は東亜製薬公式サイトより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2013年2月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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