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むかし書いた韓国コラム #589

 ハイト真露が焼酎の新製品「チャムナムトンマルグンイスル」を14日に発売する。この名前に聞き覚えがある人は年季の入った韓国通だろう。この製品は90年代後半に人気を呼んだ「チャムナムトンマルグンソジュ」が現代に復活したものだ。チャムナムトン(オーク樽)で長期熟成させた原液をブレンドしたマイルドな飲み口が特長だ。当時は「チャムトン」の愛称で親しまれた。アルコール度は25度で後に21度のものも登場した。今回復活した新製品は16度と以前よりも格段に飲みやすくなった。

 焼酎といえば「チャミスル」と「チョウムチョロム」が定番となって久しいが、それ以前にもさまざまな銘柄が登場しては消えていった。「チャムトン」をはじめ、「キムサッカッ」「グリーン」「ミソジュ」「山ソジュ」あたりが90年代後半のラインナップだった。「チャムトン」の復活で当時の懐かしい思い出がいろいろよみがえってきそうだ。もっとも、飲み過ぎのおかげで当時の味など少しも覚えちゃいないのだが。

【解説】
 「チャミスル」と「チョウムチョロム」が20年以上も定番となっているがそれまでにはさまざまな焼酎があった。そうした中で復活した「チャムナムトン~」は一種のレトロマーケティングだろうか。懐かしいあのころを思い出してつい手を伸ばしてしまう…なんていうのを狙ったのかも。写真はハイト真露公式サイトより拝借。

 
(初出:The Daily Korea News 2017年12月8日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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