むかし書いた韓国コラム #917
電力需給で最大のピンチとなった12日からの3日間は無事に乗り越えられたようだ。当方は夏休みで、ろくにエアコンも使えない国にいてもしょうがないのでさっさと海外脱出を決め込んだが、それでも需給状況は気になる。12日に電力取引所のサイトにアクセスしチェックしてみたが、なかなかアクセスできない状況が続いた。電力取引所が節電を率先するためサーバーの電源を落としたのかと思うほどだった。日本でもここまで電力事情は悪化していない。長官みずから国民に節電を呼びかけるピンチなのに、必要な情報が適時に提供されないのはお粗末な感があった。
そういえば東日本大震災で日本の電力事情が悪化した際に、韓国は安定的な電力供給を売りに日本企業誘致に乗り出した。それにより進出した企業があったかは定かでないが、この電力難でも優先的に電力は供給されたのだろうか。猛暑は9月中旬まで続くという。寒いくらい冷房が効いた滞在先のホテルで帰りの荷造りをしながら、韓国に戻るのがこれほど気が重かったことはない。
【解説】
その9年後には日本も電力事情逼迫で騒いでいた。先進国といわれている日本も、先進国に肩を並べたといわれる韓国も、こんなお粗末な電力事情でいいのだろうか。
(初出:The Daily Korea News 2013年8月16日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)