むかし書いた韓国コラム #668
辛いものが苦手な日本人に地味に人気がある韓国料理がチャプチェだ。春雨に似ためんを野菜やきのこと合わせてごま油で炒めた料理だ。宴席に登場したり、食堂では付け合わせに出てくる。中華料理店ではごはんに載せられチャプチェパプとして主役を張っている。このチャプチェ、家で作ろうと思うと意外に手間がかかる料理だ。
食品大手のオトゥギが、袋めんスタイルのインスタントチャプチェを発売した。これが実にお手軽。めんとかやくを指定量のお湯でゆでるだけ。ゆで上がったらお湯を切り、添付の液状スープとごま油を絡めて完成だ。めんをゆで、野菜を切って、ごま油で炒めて――とチャプチェを作るには時間がかかるものだが、これならたった5分で完成する。カロリーも通常の袋めんの半分程度というのもうれしいところ。簡単にチャプチェパプも食べられるし、辛いラーメンに飽きたらインスタントチャプチェに替えるのも悪くない。
【解説】
インスタントのチャプチェはなかなか好評だったらしく、最初は袋めん製品として登場したが、後にカップ入り製品も発売された。家庭で作るには面倒なチャプチェが手軽に食べられるのはありがたいものだ。写真はオトゥギ公式サイトより拝借。
(初出:The Daily Korea News 2013年5月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)