むかし書いた韓国コラム #384
昔は韓国製品といえば「安かろう悪かろう」と言われたもの。日本にいた時は韓国製の家電など買おうとも思わなかった。ソウルに住むようになってからは韓国製家電を選択せざるを得ない状況だ。さほど不満はないのだが、DVDプレーヤーについては購入から1年も経たずに故障したケースが2回ある。さらに修理したのにまた1年経たずに故障したケースもある。こうした経験を積むと「安かろう悪かろう」の時代から大した進歩はしてないのではないかと疑わしくなる。
家電製品ではないが、先日は自宅の浴室のシャワーヘッドが根元からポキリと折れてしまった。振り回したりぶつけたりしたわけではない。ごく普通の使用で折れるものではないだろう。しかも今の家に越して来てからの4年間で2回目なのだ。
最近世界の自動車メーカーや家電メーカーで韓国製部品の採用が相次いでいるという。個人的な経験に照らし合わせて考えるといろいろ心配になってしまうのだが、大丈夫なのだろうか。
【解説】
個人的な経験を書いたコラムなのだが、掲載当時に韓国人から「韓国をばかにしていて気分が悪い」とクレームが入った。韓国人の読者を想定していない日本人向けの日本語メディアに目くじら立ててクレームをつけられてもなぁと苦笑するしかない。韓国で18年暮らしたが、シャワーヘッドが折れやすかったのは事実だ。何もしてないのに折れるのだ。近所のスーパーでも日用品コーナーにシャワーヘッドが売られていたのだから日本よりはるかに交換頻度が高いのだろう。DVDプレーヤーも、2台買ったがどっちもすぐに壊れた。証明する手段はないが、それも事実だ。事実を書いてクレームを入れられるのではかなわん。そんなこと書かれないようにしっかりしたものを作りたまえよ。
(初出:The Daily Korea News 2011年6月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)