むかし書いた韓国コラム #155
三養食品の激辛即席めん「プルダクポックムミョン」が内外で爆発的人気を呼んでいる。そのため同社とは無関係な三養グループに1カ月に10件ほど問い合わせが寄せられるという。「三養」の名を持つ両社は実は何の関係もない。三養グループは1924年設立の三養社を母体とするグループで、食品と化学、バイオが主力事業だ。三養食品は1961年創業で即席めんと菓子などを生産する。三養グループによると、三養食品設立時に同社関係者が三養社を訪ねてきて漢字表記も同じ商号を使っても良いか許諾を求め、三養社側もこれに快く応じた経緯がある。
一般には「三養ラーメン」のブランド名の知名度が高く、三養食品本社前にある高校から三養グループに「プルダクポックムミョン」マニアの生徒向けの後援依頼もあったとか。三養グループはそうした問い合わせに対し、いちいち三養食品の顧客センターを案内している。こうした混同は日本でも「日清食品」と「日清製粉」などでありそうだ。電話のかけ間違いにはご注意を。
【解説】
プルダクポックムミョンは本当に辛かった。韓国人にとっても辛いらしい。「辛すぎる!」という苦情が三養グループに寄せられたりもしたのだろうか。お門違いの客(客でもないか)の相手をしなくてはならないとはご苦労なことである。
(初出:The Daily Korea News 2018年2月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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