見出し画像

むかし書いた韓国コラム #931

 お釣りを手渡されたときに違和感があったのだが、よく見ると5千ウォン札が1代前の旧札だった。現行の新5千ウォン札は2006年1月から発行が始まった。明確ではないが1年ほどで旧札はほぼ姿を消したと記憶している。受け取った旧5千ウォン札は折り目もほとんどないきれいなものだった。これまでどこに隠れていたのだろうか。

 折り目のないきれいなお札を受け取ったときは、ご祝儀にでも使えるかと封筒に入れて引き出しに保管している。5年以上前からやっているので旧札の1千ウォン札、5千ウォン札、1万ウォン札がそれぞれ数十枚ずつある。久しぶりに取り出してみたが、現行よりもサイズの大きなお札に、「こんなお札だったっけ」とちょっと懐かしくなった。

 ちなみに旧札を保管していた封筒もいまはなき朝興銀行のものだった。こちらは2006年に新韓銀行に統合されている。こんな小さなことで、ソウルでの生活も長くなったとふと思う。

【解説】
 旧札は懐かしいが、たくさん持っていたところで特殊な番号でもない限りプレミアムが付くこともなく、額面以上の価値は期待できない。銀行に持って行けば現行のものに交換してくれるが、そこまでする気もなく現在も持っている。1万ウォンも100枚近くあるので死蔵しておくより交換したほうがいいはずなんだけど…。

(初出:The Daily Korea News 2010年6月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?